今回は、シェービングブラシについて書いてみます。
シェービングブラシは、ウェットシェービングには欠かせないアイテムです。
シェービングブラシの役割は、
● シェービングクリームやソープを泡立て、シェービングに適したクリーミーな泡をつくる
● ヒゲをやわらげて根元から立たせ、シェービングしやすくする
● 毛穴をマッサージして開かせ、シェービングしやすくする
● お肌の古い角質を取り除く
シェービングブラシを使う一番の目的は、クリーミーな泡をつくることですが、
シェービングブラシのようにクリーミーな泡を作れるものは他に存在しないです
シェービングブラシにはいろいろなタイプがあります。
持ち手の形や材質が違っていたり、毛質が違っていたり・・・
いろいろありますが、最も重要なのは毛の違いです。
シェービングブラシに使われる毛には主に4種類あります。
① アナグマの毛(一般的にバジャーと呼ばれてます)
② 豚毛
③ 馬毛
④ 化学繊維
④の化学繊維は多種多様ですが、①~③は毛の硬さが主な違いです。
一番硬いのは②の豚毛です。
豚毛は硬いので肌触りが荒い感じです。
泡立ちは硬い毛質のため良いです。
豚毛は伝統的にイタリアでよく使われています。
次に硬いのが③の馬毛です。
馬毛はスペインで多く使われています。
最後に、一番柔らかいのが①のアナグマの毛です。
アナグマの毛はウェットシェービングのブラシとして最もポピュラーです。
アナグマの毛がウェットシェービングに好まれる理由は、適度な柔らかさと独特な毛質のためです。
アナグマの毛は、脂分が多いので水分をはじきやすく、水分を含んだ時に毛がまとまりにくいです(一本づつが独立して起毛します)。
なので、シェービングクリームがとても泡立てやすいです
テイラー・オブ・オールドボンドストリートもアナグマの毛を主に使っています。
アナグマの毛はポピュラーなため種類も多く、更に細分化されます。
アナグマのどの部分から毛を取ったのかで毛の呼び名が変わります。
ピュア(背中など)、ベスト(腹など)、スーパー(首など)、シルバーチップ(腹など)。
ピュアが一番硬く、シルバーチップが一番柔らかいです。
最後に④の化学繊維ですが、動物の毛を使うのを避けたい人が主に使っています。
宗教上の理由だったり、ヴィーガンだったり・・・
シェービングブラシにはいろいろな種類がありますので、違うものを試してみることをお薦めします。
自分にあった毛の硬さ、毛質、持ち手の形状を探してみるのもウェットシェービングの楽しみです