夏休みが始まりました。かわいい子どもたちとも、しばらくのお別れです。

 

この時期になると、ふと思い出すことがあります。以前、中高一貫校で教師をしていた父に、

 

「毎年同じことを教えていて、つまらなくないの?」

 

と聞いたことがありました。

 

すると父は、

 

「毎年違う生徒を教えるから、毎年違っておもしろいんだよ。」

 

と答えてくれました。

 

当時はあまりピンときませんでしたが、今ではその言葉の意味がよく分かります。今年もさまざまなチャレンジがありましたが、それ以上に子どもたちから新しいことをたくさん教わりました。一人ひとり個性が違い、興味を持つことも成長のペースも違うからこそ、毎年新鮮な発見があります。

 

学年末になると、熱心な保護者の方々からよくこんな質問を受けます。

 

「What should my kid work on this summer?(夏休み中に何をしたらいいですか?)」

 

そのたびに、私も他の先生たちも口をそろえてこう答えます。

 

「PLAY, PLAY, PLAY!(遊んでください、たくさん遊んでください!)」

 

プリスクールの子どもたちにとって最も大切な学びは「遊び」の中にあります。

 

走ること、登ること、砂遊び、水遊び、ごっこ遊び、虫探し、お友達とのやり取り――。そうした経験の一つひとつが、将来の学習や社会性の土台を育てていきます。

 

もちろん、「せっかくだから何か学習につながることもしてみたい」というご家庭もあるでしょう。そんなお子さん向けに、遊び感覚で取り組める数の認識プリントを作ってみました。

 

幼児期に育てたい力の一つに、**Number Recognition Skills(数の認識能力)**があります。

 

例えば、りんごが2個並んでいるのを見て、数字の「2」と結び付けて理解できる力のことです。

 

3〜4歳頃では、この力には個人差がかなり見られます。数字に興味を持ってどんどん覚えるお子さんもいれば、まだ数字と実際の数が結び付かないお子さんもいます。でも、それはとても自然なことです。まだ

 

できなくても全く心配する必要はありません。大切なのは、「勉強」として覚えさせることではなく、遊びの中で数に親しむこと。おやつを数えたり、おもちゃを並べたり、階段を上りながら数えたり。そんな日常の経験が、やがて数の理解へとつながっていきます。

 

この夏も、たくさん遊び、たくさん笑い、たくさん発見してほしいと思います。子どもたちの夏休みが、楽しい思い出でいっぱいになりますように。