世界的にみるとかなり恵まれた環境にあると言われる日本。

 

でもかなりいびつな部分もいっぱいあるんですね。

 

一応建設業界の端っこにもちょっと絡んだ仕事してるんですけど、直接公共工事とか受注してるわけではないのでしらなかったんです。

 

「国が発注する公共工事の支払いって前払い金が4割で、残りの6割は工事が完成した後に払われるそうです。」

 

けっこう時間のかかる大きな工事って、それだけの体力(資金力)がある会社でないと受注なんてできないですよね。

だから受注できる企業さんってきまってくるんでしょうけど。

 

資金力のない企業で途中で耐えきれなくなったりしたら、大変なことになりますよ。

 

なので、賢い人たちが考えました!

万一の時のために、それを保証するしくみを作ろう!って。

でできたのが東日本建設保証株式会社と西日本建設保証株式会社。

 

すごく便利で安全そうでしょう?

ところが、ちょっと不思議なこともあるのです。

先ほど工事の前払い金が4割って書きましたが、実はこの4割も前出の保証株式会社の信用保証が得られないと払ってもらえないんです。

でも、この2社も会社ですから途中で危うくなりそうな企業には保証しないでしょう。

ということで実績は抜群です。

 

ちょっと古い数字ですが、平成24年度の保証事故(実際に保証会社が保証しないといけなくなった事例)は全体の0.07%。

弁済金で見ると全体の0.03%だそうです。

 

実際の金額でいうと11億3788万円の税金を守るために114億3000万円が必要だったわけです。

こんな会社もあるんですよ。

こういうところで働きたいですねー。

よほどの何かをもってないと難しいんでしょうけど。