今日は父の日ですが、今年はもうプレゼントを受け取ってくれる父がいません。

親孝行したい時に親はなし、という言葉の通りにならない様に、今まで美味しそうな物や好きな物を買ったり作ったりして持って行きましたが、それでも今プレゼント出来ないと言うのは寂しいものです。

 

そんな中、ふと父からのプレゼントを思い出しました。

幼い頃は、クリスマスに車の中に隠していたであろうプレゼントを私が眠っている間に枕元に置いてくれていました。 それらは、いつも私が欲しかった物で嬉しかったのですが、一番心に残っているのは私が嫁ぐ時、父が3日ぐらいかけて磨き上げてくれたアイアンスキレットです。それはかつて祖母が米国から持ち帰った物でした。

父が何を想いながら磨いてくれていたのか聞きそびれてしまいましたが、今でもそれを磨いていた父の後ろ姿が記憶にあります。

 

結局、父にも言えませんでしたが、嫁入り道具の高価な家具や着物より、私には父が磨いてくれたその重い鉄のフライパンが一番嬉しかったのです。3日かけてサビを落とし、代わりに愛情を注いでくれたのだと思います。 それは今も現役で活躍しています。 100歳近いかもしれませんが、息子たちも愛用中です。

 

パパ、ありがとう。

あなたの娘で本当に良かった!