西新宿整形外科クリニックの歩み Day62:O脚に関する正しい知識 | 子供の低身長改善チャレンジプログラム

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西新宿整形外科クリニックです

本日は土曜日ですが通常通り診療をいたします
午後は若干の空きがありますので、診察もしくはカウンセリングをご希望の方はクリニックに直接ご連絡ください

さて、最近脚延長治療・小児ホルモン治療に続きO脚治療のご希望者が増えております
そのため、以前お話しましたがもう一度O脚についてお話します


Q1:日本人はO脚が多いと聞きますが本当ですか?
A1:本当です。白人や黒人のO脚は少なく、またアジアの中でも日本人は特にO脚は多いと言われています。日本の生活習慣(正坐・和式トイレ・布団)が影響するとか遺伝的なものと言う人もいますが、統計学的に明らかなデータはありません。また1歳前後のお子様に、親が早くに立たせようとするとO脚になります。この場合は自然に治ることがありますが、場合によってはO脚が残ります。


Q2:O脚が整体で矯正できると聞きましたが本当ですか?
A2:筋肉や脂肪の付き方の問題で、見た目上O脚に見えるだけなら、整体で矯正は可能です。しかし、骨や靱帯バランスによるO脚は整体で治すことは医学的に難しいです。日本人のO脚のほとんどが脛骨(けいこつ)というすねの骨の弯曲によるものが多いと言われております。曲がっている骨を真っ直ぐにするためには手術しかありません。一般的に考えて、骨が手で曲げられるほど弱いなら歩くことはできません。骨は非常に硬い組織です。


Q3:エステでO脚を治すとかO脚矯正グッズが沢山ありますが、効果ありますか?
A3:ありません。インターネットは便利ですが、正しいことも間違っていることもたくさんあります。エステや矯正グッズで筋肉のバランスが変わることがあったとしても、O脚が治ることはあり得ません。


Q4:O脚はスポーツに影響すると言われました。本当ですか?
A4:O脚の程度にもよりますが一般的な運動で問題になることはありません。


Q5:O脚は放っておいてよいものなのでしょうか?
A5:程度にもよります。O脚はすねの骨とだいたい骨の適合性が悪い場合があります。その場合、放置していると経年的に変形性膝関節症(膝の軟骨がすり減る病気)が進行します


関節適合性




Q5:O脚を治す一番良い治療を教えてください? 
A5:骨の変形(真っ直ぐな骨ではない場合)に対しては手術です。筋肉のバランスや脂肪の付き方の問題であるならば運動をお勧めします。科学的(医学的)に根拠のある治療を選択する必要があります。インターネットで多数の広告を目にしますが、先ずは必ず自分の骨がどのような形状をしているか、自分の目で確かめる必要があります。これは触っただけでは分かりません。安易に物を購入したりしないでください。

Q6: 手術はすごく痛いですか?
A6: 骨折の手術と混同しないでください。神経・血管・筋肉を痛める訳では
   ないので、我慢できる範囲の痛みです。しかし、手術当日のみ痛み止めが必要です。


最後に子供のO脚についてです。

私が外来診療をしていると年に1人か2人くらい「うちの子はよく転ぶ・脚の形が変」といった主訴でお子様が来院してきます。
1歳から2歳くらいの子供ですよ。心配ですよね。

先日もお話しましたが、両足をそろえて立ったときに、両ひざの間にすき間ができるのをO脚といいます。反対に左右のひざがくっついて当たってしまうのをX脚といいます。O脚もX脚も程度が軽ければ、全く問題なく一生を過ごすことができます。
どちらかといえば、日本人にはO脚の人が多く、西洋人にはX脚気味の人が多いです。


一般的に赤ちゃんはみんなO脚です。2歳ごろまでその状態が続きます。これを「生理的O脚」といいます。
2歳を過ぎると自然に矯正され、3歳のころには逆に、少しX脚になるのが普通です。


O脚




お子様をお持ちの方々、幼稚園や小学校低学年のお子様が運動会などで並んでるときの脚に注目してください。
ほとんどがX脚であるのに気付くと思います。
これを「生理的X脚」といい、小学校低学年まで続きます。小学校高学年から中学生になると、自然に矯正され真っすぐな脚になります。


X脚




それでは、どの程度のO脚やX脚は生理的で、どの程度になると病的といえるのでしょうか。

2歳以下の場合、両足をそろえて立たせ、両ひざの間にお父さんの指3~4本分くらいのすき間があく程度なら心配はありません。自然に矯正されます。
4~5歳では、両ひざをそろえて立たせて両くるぶしの間がお父さんの指3本分程度のX脚ならば、これも心配ありません。レントゲン検査や余分な血液検査を行う必要はないでしょう。


ある接骨院のHP:”子供のO脚・X脚を治す!!”
必要ありますか???
子供のO脚やX脚が心配でも90%以上は、生理的なO脚やX脚であることが多く、上記理由で治療の対象にはなりません、自然に矯正されます。
怪しげな装具療法やマッサージなどは、効果がないだけでなく、お子様にとってストレスです。
「親としてできること」を無理に探すのではなく、おおらかに子どもの発育を見守ってあげることが大切なんですね。



では、子供でも治療な10%はどのような時でしょうか。
2歳以下でも、両ひざの間に指5本分のすき間のあるO脚は整形外科を受診してください。
ブラウント病・クル病・外骨腫や骨系統疾患と呼ばれる、「真性のO脚」の可能性があります。この場合は、定期的な通院と最適な時期(幼稚園年長くらい)を待って手術を行うこともあります。

(ブラウント病)
膝の内側の骨や軟骨の成長阻害
(クル病)
ビタミンD欠乏や代謝異常により生じる骨の石灰化障害
(外骨腫)
骨の表面が膨らむ良性の腫瘍(しゅよう):膝の成長線(骨が伸びるところ)近くにできるとO脚やX脚になります
(骨系統疾患)
生まれつき何らかの原因で全身の複数の骨や軟骨に変化を示す病気の総称。全部で300種類以上あります

本日までに3日間、成人と小児のO脚・X脚についてお話してまいりました
まとめです

1)小児のO脚・X脚
・90%は治療の必要なし
・10%の方は必ず整形外科を受診する

2)成人のO脚
・基本的に初期は無症状。経年的に変形性膝関節症へ進行しやすい
(治療)
・筋肉バランスの問題:正確な知識を持った理学療法士のいるところで治療
・骨変形の問題:当クリニックにご相談ください




本クリニックの主な治療内容
1)脚延長手術
2)小児成長ホルモン治療
3)O脚矯正手術
4)切らない椎間板ヘルニアレーザー治療
5)骨・関節・靱帯・腱損傷(変形性関節症、離断性骨軟骨炎、骨壊死、腱炎・靱帯損傷など)に対するPRP治療
6)整形外科一般診療

上記治療にご興味のある方、治療をご検討されている方は以下のHPよりご確認ください
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    当クリニックでは海外で脚延長を手術を受けたけれども、満足のいく結果が得られなかった方からのご質問・診察もお受け致します!

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