小雨が降っていたんだよ
君が生まれた夜は
舗装されていない道の水たまりを
タイヤがはねた
待合室で
おばあちゃんに手をひかれ
母を見送った
君の顔は記憶にないんだ
いとこたちが来たことや
おばさんから かごバックをもらったことは
覚えているのに
あの時 わたしは
3歳と3か月だった
今や 二児のお父さんか
あっという間だね
時の流れは
今夜は家族で
ケーキでも食べたんだろうね