1974年の少年マガジン。
当時連載中だった「おれは鉄平」と60年代を代表する「ハリスの旋風」の二大主人公、鉄平と国松が肩を組んでいる表紙だ。

ちばてつやの特集号なので、当時からちばてつやファンであった俺は喜んで買って‥‥もう50年経っちまった。まあ、特集を組まれるのは当然なくらい、少年マガジンではヒット作を連発しているちばてつやだが‥‥ザッと思い返しても、「ちかいの魔球」「紫電改のタカ」「ハリスの旋風」、そして「あしたのジョー」と、もしかしたらマガジンで歴代トップのヒットメイカーじゃないのかな。

とは言え、この1974年時点で、まだデビュー18年、1956年デビュー時は17歳だったと言うからこの時35歳!  







さすがにデビューしたての単行本時代は知らないが、その後の「少女マンガ」時代は知ってるし、読んでた作品もある。ここで思うのは、その画力だ。抜群のデッサン力と、何よりも女の子を可愛く描けると言うのが凄い! 先日、ネットのニュースで、里中満智子が当時「ちばてつや」は女性漫画家のペンネームだと思ってたと言っていたが、頷ける話だ。

俺はこの作品群の中では、「テレビ天使」と「アリンコの歌」が好きだったな。しかし、こんな特集の小さな絵からも、圧倒的に上手い絵を描いてるのが分かるし、人気があったのも分かる。その割には、少女マンガの歴史の中であまりにも、ちばてつやの存在が語られないのはどう言うことだろうね。北川先生、頑張って語ってくださいよ!