こんな感じのスピーカーを修理できないか頼まれたので
修理?してみた。
子供が 学校配布の iPadにつなげて音を出したいらしい。
底面のシールにオーディオテクニカのAT-SP93とある。
長らく死蔵していたとのこと。
ACアダプターは紛失してしまい無い様子。
通電せな そもそも鳴らんやん。
径が細いタイプの5V2A(スピーカー裏面に記載あり)の
アダプターはうちにはない。
買うとなるとコスパ悪そう。
持ち主に許可を取り、標準的な2.1mmのDCジャックへ
変えることにした。
LXA-OT1やらOT3から取ったものがあるので流用・・・。
ACアダプター込みで納品かな。
ひとまず分解して仮組して通電するが全く鳴らない。
ボリュームダイヤルの可動域が異様に狭いのだが・・・。
Day-1
不具合と思われる箇所
①ボリュームダイヤル
②内部での断線
要改修
③5V DCジャックの変更
①について
ボリュームダイヤルは操作しているうちに
水平方向に持ち上がっていることに気が付いた。
水平方向にずれが生じて回らない模様。
下にパチッと押してハメる?と回るようになり、
音も鳴り出した。
音量が絞られた状態で固定されていたのか?
②について
このスピーカーはフロントパネルを後ろのボックスと
前後ではめる構造なのだが、組立時に配線を挟んでおり
つぶれて断線しかかっていた。
AT社なのにこのクオリティ?
だれか分解・開封したのか?
ひとまず新たな線材で再結線しなおした。
③について
まぁ、この手の部品はやり替えると干渉はするので
基板をやや切除して組み立ててみる。
ケースの穴も四角く切除。
隙間はプラ板で調整するなど加工。
接着剤なしでうまく固定できた。
動作は問題なし。
ひとまず鳴っているが、なんかこんなものか?
やけに モコモコしている感じ が気になる。
・・・ひとまず食事。
DAY-1 その2
わたし、気になります状態だったので
手持ち部品で手を加えることにした。
※壊さないことを前提として持ち主からは許可を得ている。
④コンデンサの交換
⑤③の改修
④について
電解コンデンサは3本。
電源系の16V470は抜けていた。10年前のものだしね。
ルビコンの25V470に交換。
ヘッドホンアンプの16V100μF×2は大丈夫そうだったが、
KZH 25V330μFに交換。増量しておいた。
NFJのDACに付属してたやつかな。
2台組み立てたから2本あった。
耐圧10Vや16Vのは手持ちで見当たらず。
従来のはFujicon?製。
⑤について
DCジャックがやや箱から外に出過ぎていたため、
基板を更に切除。
結果、外見はよくなったものの
通電せず。
やっちまったか。
基板の切除した部分が必要だったみたい。
基板上の回路を目で追って5Vのマイナス側を
前述のルビコンのマイナス側と結線。事なきを得る。
5Vのマイナスのルートを勘違いしていた模様。
・・・ひとまず外出。
DAY-1 その3
外出から戻ったはよいが、この辺から睡魔との兼ね合いで
おかしくなり始める。
使われているアンプICはなんぞ???
と調査。
アンプはMIX3001というものらしい。
2X3W FM Non-Interference Class-D Amplifierとある。
Datasheetより
ヘッドホンアンプはG1402というものの一種のようだ。
うーん。
ひとまず、ヘッドホンアンプはおいておこう。
2回路のオペアンプと変えられるかもだが。
それよりも、MIX3001のピンアサインって
PAM8403と同じじゃねぇ?
PAM8403の方が良さそうなのでは??(妄想)
調べてみよう
↓
↓
↓
の記載によるとMIX3001はPAM8403に対して
FM受信に特化した廉価版という位置づけのようだが・・・。
では、交換してみようか。
壊さない前提での裁量はもらっているし。
ということで潤沢にあるPAM8403を基板からはがして
交換してみたのであるが・・・。
再度、通電しない。
はい。お約束ですね。
眠いので失意のまま寝た。
Day-2
前日、通電しないで終わった件の続き。
原因は基板とのはんだ付け不良であった。
もともとの線材が細すぎるのよ。取れやすいし。
信号系も含め、断線を防ぐため
より太い線材に交換することとした。
さて再配線後に通電はしたものの、
L側の音が出ておりませんが。
なんてこったい。
壊さない前提、とは??
うーん。
PAM8403 外すときに壊しちゃった?
L側の信号系は
アンプの該当箇所からスピーカーまで
配線上の問題はない模様。
PAMへの給電も5Vでされている模様。
L側のチップコンデンサやチップ抵抗をこわしちゃった?
特にショートなどはしていないが・・・。
データシートをみて、確認してみよう。
PAMのOUTL+(1番pin)とかOUTL-(3番pin)は??
おー、なんか導通してないっぽい。
改めてフラックスをぬりぬり、こて先を平たんなものに
交換してはんだ付け。
導通したので大丈夫なのでは??
そして、無事 鳴った。
結果
現在、試聴中。
あー、多分これは交換して正解だわ。
モコモコ感がなくなった。
普通に鳴っている。せまかったもんなぁ。
音の伸びがよくなった。
DAY-1その2 時点での鳴りっぷりは
持ち主に聴いてもらっているので印象を聞いてみたい。
変わんねーとか言われそう・・・。
外したMIX3001は後日PAMの基板にくっつけて遊ぶかな。
追加作業
そういえば当初から片方がビビっていたのを忘れていた。
アンプ内蔵の方。
普通の音量では発症しないが、音量を上げた際に
ビリビリいう。低音が多いと顕著。
一連の作業で解消されることもなく・・・。
まぁ、アンプIC変えたりコンデンサ交換してもこの辺は
変わらんよなぁ。
ということで、
ダイソーで購入したフェルトを内部に貼ってみた。
一応、吸音材は申し訳程度には入っているのだが。
ダイソースピーカーの時と同じだねぇ。
バスレフの邪魔をしない程度に。
どれどれ・・・。
傾向としてはいい感じだが、ビビりは解消せず。
ケーブルかなんかが当たっているのか?
いろいろ検分していると、
基板上のスピーカー端子は正面からみて左側に、
スピーカー側の端子は正面からみて右側に配置されている
ことに気づいた。
これだと配線したときにスピーカー背面を
斜めに横切るよなぁ・・・。
スピーカーユニットは水平に2ヶ所のねじ止め・・・。
取り付けが天地 逆だったのでは?
こんなんで出荷するか?
天地逆にしてねじ止め。
これでスピーカー側の端子は正面をみて左側になったので
スピーカー背面に触れなさそう。
しょーもな。
まぁ、でもビビりは解消した。
やっと納品できるかな。
余談:MIX3001
納品したところ、大音量時のビビリ解消がうれしかった模様。症状はあったのね。
聴いた感じは 音が伸びるようになった気がする、とのこと。
まぁ、そんなものかもね。
さて、MIX3001。
PAMを外した基板につけてみたところ、普通に鳴った。
PAMを外した際、1μFのコンデンサを1個飛ばしてしまった。
よって・1μF・隣接の10μFの計2個を手持ちの電解コンデンサ へ交換。(同容量でかつ電源系なので左右の差はないのでは?)
※10μFは裏面に取り付け。1μFと並列につないでいる。 オモテ面の1μFはルビコンYXF。
ははは。
やっぱ狭い感じだわ。モコモコが再現できた。
やっぱPAM8403との違いはあるね。まぁ、これはこれで何かに使おう。多分、長い時間聴いてても疲れない系なのかもね。
後から知ったが、PMA8406 っていう上位のICがあるのね。
5Wか・・・。
後日追記
MIX3001の現在の基板、もとはPAM8403の基板なのだが入力の抵抗値を10kΩ → 4.7kΩに換え、ゲインを上げたら
かなりいい感じになった。
試運転で鳴らしてたら家人も驚いていた。
データシートを参考に計算すると
ゲインは12倍から14.5倍になっている感じかな。
A =20*log [2*((Rf /(Ri +Re ))]
MIX3001は Rfが180KΩ、Riが20kΩ
PAM8403は Rfが142KΩ、Riが18kΩ
これなら元のAT-SP93の基板でゲインを少し上げてあげるだけでよかったのでは?と思った。
もともとボリュームあげないと もこもこしてて本領発揮できてない感じだったかったからねぇ。
MIX3001とPAM8403を比較して優劣?とかつけちゃいがちだけと特性が違うから同じ基板での比較はできない感じかな。
それぞれベターな構成があるわけで。そう単純にはいかんということか。
ここが10kΩだったのは音量最大にした際の事故を防ぐためのマージンとかなのかなぁ。いろいろやっての最適値だったのだろうけど。



