私が【心の殺人】という言葉を

聞いて一番に思い出すのは

(悲しいかな不倫のこともありますが)



2018年9月にテレビ東京で

放送された『Aではない君と』

という1回放送のドラマです。

(佐藤浩市さん天海祐希さん仲村トオルさん他)

薬丸岳さんの『Aではない君と』原作です。



いじめから友達を殺してしまった

14才の少年と、それに向き合っていく

父親を軸とした物語です。



そこに至る様々な背景を

繊細かつ鋭く切り込んで

加害者側

被害者側

弁護側

それぞれの親の視点で

描かれた心に深く残るドラマです。



複雑な家庭環境、それぞれに傷を抱え

わかりあえていたと思っていた友達。

ふとしたすれ違いからいじめへと、

そして重大な事件へと繋がっていく。



その中で少年が発した


『心を殺すのと身体を殺すのと

どっちが悪いの?』


振り絞るような

この言葉が忘れられません。



(【テレ東 Aではない君と】で

検索していただくとテレ東公式YouTubeの

プロモーション動画が見られます。)



当時おなじ年頃の子どもをもつ私、

見終わったあと

しばらく動けなかったことを

思い出します。



いまの法律では、

精神を壊すことより

体を壊すことのほうが罪が重い。



心を壊された少年から

投げかけられた言葉。

その叫びに私達大人は

何を答えられるでしょうか。



ドラマの結末は、

答えのような問いかけのような

もしご覧になることがあれば

それぞれに感じていただきたいです。



なぜ人を殺してはいけないのか。


体だからいけないのか。

心ならいいのか。




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今、不倫で話題になっていることが

あるけれど、不倫している人は

心の殺人についてどんなふうに

思っているんだろう。



不倫と殺人、ましてや心の殺人は

全然違うというのだろうか。



心を殺される。



心を殺されるのは

された方だということ。

そこで体の殺人をしてしまえば

罪になるということ。



した方は?ブログでは

様々な出来事を拝読するけれど

現実には不倫して相手の心を殺しても

何の制裁も受けないことのほうが

多いのかもしれない。



罪悪感はあるけど

好きになってしまったら仕方ない。

止めなければとは思うけど、

やめられない。



そんなことを言える人は

幸せなんだろう。

心が生きているというのは。



どれだけきれいな言葉で

飾ろうとしても不倫は不倫だ。



不倫している以上

してる側が言う “ サレ妻 ”と同じく

夫がいればその人の夫は“ サレ夫 ” で



ばれないと高を括っていても

露呈するや否や

あなた前に現実のものとして

存在しはじめる。



自分さえ黙っていれば

露呈しないというものではない。

そして事が大きくなれば

子どもや親兄弟、

仕事や地域にも知れ渡る。



そのとき不倫者は

被害者だろうか加害者だろうか。



けじめをつけない不倫をしている人

自分勝手な欲望から離れられない人は

独身であれ既婚であれ、

 “ 心の殺人者 ” なのだと私は思うけれど。