ミニ話(90)私ってすごいね! | モカ先生のプログラミング講座&鬼のパンツをはいた小学生たち

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プログラミング学習は、考え、実行・変換・修正を繰り返しながら、答えを出します。学習の基本姿勢です。このブログは、小学生が取り組むプログラミング講座と、それにチャレンジする子ども達との教室で繰り広げられる思いもかけないエピソードを綴ったブログです。

「すごいね!」

 

 

 「すごいでしょ!」

 

 

 

 小学3年生のあーちゃんは、小学1年生の3学期からプログラミングに取り組んでいます。プログラミング歴は1年半の女の子。

 

 

あーちゃんは、今プログラミングJ10級にチャレンジしています。100行を40分で打って、コンパイルする所までができて合格になる級です。座標や秒数などが間違えていると合格できません。あーちゃんは、7月からこのJ10級を受験するために、何度も練習をしてきました。あーちゃんは、打つのに時間がかかりすぎてしまうのが課題でした。何度も何度も練習をしました。最近、スピードがあがり、いい仕上がりになってきたので、

 

 

 「あーちゃん、そろそろJ10級受けてみようか!」

 

というと、

 

 「まだ、受けない。まだできないと思う・・・。」

 

こんなやりとりが何回か続きました。受ける勇気が出ない様子です。

 

 

 「よし!あーちゃん、じゃあ、今日は、時間内にどこまで打てるか、やってみるよ!」

 

最初は、渋っていましたが、ようやく、

 

 「わかった・・。やってみる・・。」

 

 

 「よーい スタート!」

 

いざ、はじまると、あーちゃんは、もくもく、打ち込んでいます。もし、時間内に全部打てなかったら、、、もし、エラーがたくさん出てできなかったら、、、またまた自信を失ってしまうかもしれないという心配も、内心ありました。でも、自分の今の実力を知ることも大切ですもの!と私自身も、勇気を出して、あーちゃんにチャレンジしてもらいました。

 

 

 「ここまで!終わりです!どうだった??」

 

 

 「どうしよう・・・全部打てた・・・コンパイルしてみる。」

 

コンパイルをするため、あーちゃんは、おそるおそる「えい!」とエンターキーを押しました。すると・・・・

 

 

「エラーはありません」と出ました。あーちゃんは、キョトンとして、

 

 「おかしいな。ファイルを間違えたかも。もう一回コンパイルしなおしてみる!」

 

と言って、やり直しました。「エラーはありません」

 

 

「うそ!エラーなしだ!!できた!!!」

 

やっとできた実感がこみあげてきました。

 

 

 「やったね!あーちゃん!」

 

すると、はじめて、あーちゃんは、

 

 

「わたしって、すごいね!」

 

と言いました。今まで、こんな言葉を言ったことはありませんでした。ずっと自分に自信が持てなかったあーちゃんが、初めて自分のことを認めたのです。次回、いよいよJ10級を受けます。あーちゃん、がんばろうね!

 

 

 


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