ミニ話(85) あーちゃんの嘆き | モカ先生のプログラミング講座&鬼のパンツをはいた小学生たち

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プログラミング学習は、考え、実行・変換・修正を繰り返しながら、答えを出します。学習の基本姿勢です。このブログは、小学生が取り組むプログラミング講座と、それにチャレンジする子ども達との教室で繰り広げられる思いもかけないエピソードを綴ったブログです。

 「あ~あ、夏休み終わっちゃった・・また学校が始まるなぁ・・あ~あ、嫌だなぁ」

 

小学2年生のあーちゃんが、フッともらしました。

 

 

 「何が嫌なの?」

 

 

 「だって・・・・」

 

 あーちゃんは、担任の先生から「これは連帯責任です!」と言われるのが、嫌だというのです。

 

話をよく聞くと、クラスに気に入らないことがあるとすぐ大きな声で騒いで、授業を妨害する男の子がいるそうです。他の子が何もしていなくても、その子がワーワー騒ぐと、決まって「連帯責任です!」と言って、授業を中断するとのこと。それが、あーちゃんには、納得がいかない様子。

 

また、ある時、あーちゃんの前に座っている体格のよい女の子の椅子の足が、あーちゃんの足の上に乗っかった状態で、思いっきりその子が座ったので、あーちゃんは、思わず、授業中だったのですが、痛さのあまり、「ヴぁー」と叫んでしまったんですって。そしたら、先生に「こら!そこ騒がしい!」と怒られてしまいました。

 

あーちゃんは、騒ぐつもりではなかったこと、その原因を先生に聞いてほしかったんですが、先生から「言い訳はいりません。けんか両成敗です」と言われたことが、すっごくショックだったんだと。

 

 

 確かに、あーちゃんの嘆く気持ちもわかりました。納得いかない気持ちも・・。ちゃんと話を聞いてくれれば、分かってもらえることなのに、話も聞かないで、頭ごなしに怒られる、こんな理不尽に感じることはないでしょうね。

 

その通りです。

 

私も、そんなことがあったときは、プリプリ怒っていたと思います。

 

でも、最近ふと思うんです。

 

実社会では、こんなことの方が多いのかも・・・。ちゃんと最後まで話を聞いてくれない、自分のことを理解してくれないことの方が、多いかもしれません。もちろん、実社会でも、信頼関係の中で、認めてくれる人もいますが、そんな人ばかりではありません。

 

それを思うと、あーちゃんは、実社会に出た時の訓練をしていると思って、その場を乗り切っていける技を身につけることも、必要なのかも・・とも思ってしまいます。

 

もちろん、小さいうちからそんな体験はさせない方がいいという考え方もあります。でも、小さいうちだから、そんなイヤな体験も(もちろん範囲はありますが)、今の子供たちには必要なのかも‥と思います。

 

みなさんは、どう思いますか?

 

 

 

 

 


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