とびっちFCの『果つるなき挑戦』

とびっちFCの『果つるなき挑戦』

2010年10月。
人生の中で『マラソン』という文字が無かった私に転機が訪れました。
何となく目標に掲げた20km。
そして案の定、大撃沈。
リベンジすることを心に決めたあの日。
『果つるなき挑戦』が始まったのです。
※ここに記載している内容は全て“事実”です。

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ナレーション:加藤みどり


水都大阪100kmウルトラマラニック


今回で7回目を迎えるこの大会は、大阪城をスタートとゴールにして、大阪市の中央を流れる淀川は日本一の湖、琵琶湖から流れ出る唯一の河川。

その長さは75kmにも及び、大阪市民の喉を毎日潤しています。

その淀川河川敷を2往復するという精神的にとっても辛いこの大会。


そんな大会に4回も出場しているにも関わらず、ある問題を抱える人がいました。


黒衣(くろご)


彼が抱える問題


それは・・・


【物件02 貧相な黒衣】


『あのー。ど素人の西尾さんをウルトラマラソンに誘い込んで、“全力でサポートします!”と口走ってしまったものの、普通に走ったら、普通にサポートして終わってしますのも面白くないなーって思ったんです。』


『どうせなら、自分も新たな挑戦をやってみようと思って閃いたのが“黒衣”の衣装を着て100kmサポートするってことだったんです。』


『そして、いろいろと探してやっと見つけてきて試着してみたんですけど、あまりにも貧相なのに驚いてしまいました。』


『こんなことじゃ、西尾さんに申し訳なくて、合わす顔がない・・・・』


そんな依頼者の切なる願いを受けて一人の男がまたしても立ち上がったのです。

キラキラリフォームの匠キラキラ

とびっちFC(40) 一級方向音痴


彼の今まで手掛けたリフォームは数知れず。


前回の大阪マラソンでは《カンフー小僧のマトリョーシカ設計》で、ランニング業界に旋風を巻き起こしたことは記憶に新しい。


時に、匠のひらめきは自分を犠牲にしてまで他人を喜ばせるという、“愛”という名にふさわしい。


『平和は笑顔から始まるのです』

何という温かな言葉でしょう。

いつしかそう思いながら仕事をこなしていくのです。


そんな彼を人は【関西生まれのマザーテレサ】と呼ぶのです。


その匠が満を持して、依頼者の元に訪れて、提示された金額は・・・


問題解決の為のリフォーム予算

   ¥3,000円¥



この限られた予算の中で、一体どのようなリフォームを見せてくれるのでしょうか。


匠の新たな『果つるなき挑戦』が今、始まるのです。





テレビ第一章 ランナー仕様





見ての通り、標準のものは単純に折り重ねて帯で巻くだけのもので非常に質素。

このまま走っていたら衣装がはだけてしまい、あられもない格好になってしまいます。


そこで匠は、内側1箇所、外側2箇所の合計3箇所に結び紐を取り付け、走っても型崩れしないようにしたのです。

更に匠は、淀川河川敷を走ることを想像して新たな工夫を施します。

河川敷は風を妨げる建造物が一切ないため、強風が襲ってくることがしばしば。

そうなってしまうと顔を隠す覆いが風でめくり上がってしまい、素顔が露出されてしまいます。


そこで匠は100均で見つけたマジックテープの片方を上着の胸のあたりに縫いつけ、もう片方を覆いにつけて固定することで、どんな強風に晒されようとも安心して走ることができるようにしました。


テレビ第二章 隠す


黒衣にとって自分の存在を隠すことが一番大事なことです。

其の中でも、顔を隠すということは非常に重要なことなのですが、購入したままだと覆いが薄くて顔が透けてしまいます。

恥ずかしくて西尾さんのサポートどころではありません。


そこで匠は考えました。

同じような網掛けを重ねることで、明るい昼間でも隠すことができるのではと。

更には網掛けの特性を活かせば通気性を確保でき、息苦しい思いをすることはないと。


匠は、その材料を見つけるために100均のお店を探していると、最適な商品を見つけたのです。
安全反射ベスト




反射板を丁寧に取り外して、覆いの形に切り取りって頭巾に重ねて縫い付けるます。



これで、陽の明るい時間帯でも確実に見えない反面、中からははっきりと外の様子を見る事ができるようになりました。



テレビ第三章 装飾


手甲。

手甲があるのとないのとでは、黒衣の完成度が全然違ってきます。

完璧を求める匠は一から作成することにしました。

またしても100均で購入したのは、女性が自動車等を運転するときに使う紫外線対策の手袋。

これをベースに作成していきます。

まず、指の部分を全部切り落とし、手甲の形を作ります。


でも、このままではペラペラなままで全く使えないので、細工をしていきます。

甲の部分を補強するために、スマホの収納袋の少し固めの材質を活用しました。

厚紙で型をくりぬき、布に縫いつけ、手甲が走っているときにずれて来ないように、親指と中指を通すゴムをつけて完成。



見た目も完璧!

これで暴漢が西尾さんを襲おうとも、この手甲で凶器を払いのけ守ることができます。


匠は足元にもこだわります。


走るのは足袋と決まっていたので、履いてとりあえず確認してみると、何だか貧相。


そこで匠は針と糸を持つと、一本の紐を取り付けたのです。

一体どうなるというのでしょうか?


あら不思議!

紐で足元をくくるだけで、メリハリが出て何だか“おしゃれさん”になりました。

黒衣じゃなかったら、きっと多くの人々が振り返るぐらいの素敵な足に生まれ変わりました。


そして、最後に匠から粋な計らい。


なんとマイカップをプレゼントしてくれたのです。

しかも、カップホルダーを腰に巻けるように工夫をしてくれています。

最近、マラソン人口が増えるのに比例して、マナー問題が取沙汰されています。

特にエイドで使った紙コップやゴミを其処彼処に放り投げ捨てるのを見ると、悲しくなります。

匠は、仮装の一つとしてマイカップを装着することで、その問題を解決できると考えたのです。

依頼者のみならず、昨今のマナー問題をも考える匠の想いが詰まった今回の衣装。

一体どんな仕上がりになったのでしょうか。






12月に西尾さんのウルトラマラソンをサポートすると決めてから、購入し着てみたはいいものの、あまりにも貧相でどうしようもなかった≪黒衣≫の衣装。

依頼者の切なる願いを受けて、匠の完璧なまでの技で新しく生まれ変わることができたのです。


では、その全貌をご覧いただきましょう。


音譜チャ~ン、チャラララ~ン、チャララララ~ン・・・



【BEFORE】


【AFTER】


何ということでしょうっ!!


あんなに貧相だった黒子の衣装が、まるで歌舞伎の舞台で演者を介添えする本物の黒衣の衣装のようです。

着るだけで気持が引き締まり、背筋が自然と伸びて凛とした姿勢にさせてくれます。


多忙を極める匠が、依頼者の想いのすべてを黒衣に注ぎ込んだ“技”と“愛”によって新たな息吹を吹き込んだ《黒衣》

果たして、依頼者は喜んでくれるのでしょうか。


テレビCMテレビ


依頼者と約1ヶ月ぶりのご対面。


「えぇ!?これがあの黒衣ですか??全然判らなかったです!」

「早速試してみていいですか?」


依頼者がこの黒衣を羽織った瞬間、彼の存在が急に薄く感じたと思ったら、

すごい!ほとんど存在感がありません。





「本当にありがとうございました!

これで誰にも気付かれずに西尾さんをサポートできます!


覆いに隠された依頼者の頬から一滴の涙が零れ落ちるのでした。


「仮装なんて買って着るだけでいいんじゃない?」と言われ続けてきた匠。

匠の仮装に対する妥協なき想いが形になり、ゆるぎない愛情が依頼者のみならずいろんな人を幸せにしてくれる。

それを知っているからこそ、匠は手作りにこだわり続けるのです。


水都ウルトラまであと4日。

新しく生まれ変わった衣装を着た依頼者は、西尾さんと共に人知れず駆け抜けていくことでしょう。


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≪リフォーム費用 予算¥3,000≫

・足袋    ・・・1,700円

・紐      ・・・ 200円

・100均4点 ・・・ 400円

合計 2,300円

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「たーんと召し上がれ♪」







(本音)

こんなんで走れるのかチョー不安(´-∀-`;)


~完~

前回の続き。

http://ameblo.jp/tobicchi/entry-12002146644.html


煩悩がこれでもかっ!ってぐらいに溢れ出ている状態で、この場を後にして険しい山を下っていくと、次の行場に到着。


オギャーー

ーーーーッッッ!!!!!


はい、次。('σェ')


そして、今回の修験道修行体験の最大の目玉の『滝行』である。

日頃の煩悩を洗い流すことを目的として集まった私たちは、護摩焚供で一気に増幅させる結果となってしまったが、この滝行で全てを洗い流すことになったのた。


要は「無の境地」を体験することになったのだ。


まず、こちらを見ていただこう。

HPに掲載されている滝行の写真である。


女性達が合掌して滝に打たれている様子なのだが、水が掛かっているか疑問である。


次に見ていただくのは、当日の前週に撮影した滝の様子である。



穏やかに滝の水が岩を伝って落ちている。


というのが通常なのだが、“とびっちFCプレゼンツ”は何故か普通に終わらないのである。



行場に到着すると行者から白行衣を渡されて、更衣場所に指定されたのは、ココ。



いい感じでオープンスペースになっていて、覗かれると丸見えである。

男どもが身をかがみながらここに入って着替えるのだが、下半身を隠しながら着替えるという器用なこともできる訳もなく、諦めて下半身丸出しで着替えてふと回りを見ると、



男ども、ケツ丸出しでスッポンポン(笑)


狭い場所で、やっとこさ白行衣に着替えて、祈祷をする。


ここからが、本番である。

日の気温は12℃

この時期の気温にしては暖かいのだが、山間の空気は冷たくひんやりとして体感温度は10℃を下回っているだろう。

前日のまとまった雨の影響で、滝の水量がハンパではない。


岩にはじかれた細かい水が、滝が落水する時に生じる強風に乗じて体を濡らす。

足元の水溜まりに足を入れると、あまりの冷たさで“痛み”が襲ってくる。


順番待ちしているだけでも、体が凍え、震えが止まらない。

気を抜けば逃げ出してしまいそうになる。


自分の番になった。

目の前に立ちはだかる恐怖心を払いのけ、冷たさで感覚のなくなった足を前に進め、意を決して滝の真ん中へ。





ドドドドドドドドド

轟音と共に滝の水が体を叩きつける。


あまりの冷たさに声が出ない。


・・・


・・・


・・・


片手に鎖を持ち、もう片手で合掌。

半眼のまま耐える。


五感の感覚が曖昧になり、全身の力が抜けていくような感じになる。



そして約1分間という短くて本当に長い時間を経て、滝行が終わった。

前半で煩悩にまみれた私の心をきれいさっぱり洗い流して、新たな自分に生まれ変わることができたのだった。


げんなり。



生まれ変わった。



悟った表情。



お母さん、ありがとう。



完全な行者。


おいっ!




こうして修験道修行体験は終了するのであった。




あとは、オプションでよなきやまで20kmランニング。


途中、標高700mにある『粉河ハイランドパーク』で、巨大大根(2.5kg/100円)、菜の花(1束/100円)、イチゴ(1パック/350円)のお買い物して、各自手荷物もって爆走走る人DASH!
本来、車で来るところ。


まるでスペースコロニー星空


ザックからこんにちわドキドキ


『粉河寺』にて。

クスノキのご神木に約4年ぶりに再会し、思わず頬ずりしている弁慶さん。

これに触れて、いろんな意味で“始まった”ともっぱらの噂(笑)


そして、最終目的地『よなきや』に到着クラッカー

そしてこのあと、修行の成果が大いに発揮されるのでした。


テカテカキラキラ



ニューファッション星



・・・



爆笑ビックリマーク



煩悩、大復活!!



この模様は、明日4/4(土)の地元FMラジオ『FMはしもと』で聞けるようです音譜

初めてラジオに出演することになったのですが、既に酔っ払ってて何話したか全然覚えてな~いσ(^_^;)

大丈夫か!?


【紹介】

関西支部の皆さまこんにちは~!わたくし、地元コミュニティーFMで『みんなアスリート』という番組をひょんなことから友人と担当。

ママさんランナー目線のユルユルラン話してたんですが、パートナーはフラ専門。この度その相方卒業、4月からわたしひとりで1時間。

ど素人には荷が重く色んなランナーさんのお声をお届けして助けていただこうと(≧∇≦)


先月なんと10人の方にお声を頂戴しまして、明日放送にとびっちさん、ひろこさん、なおきさ
私の話はグダグダですがインタビューは楽しい話です(^_-)-☆良かったら聴いて下さい
そして機会ありましたら是非関西支部の皆さんのお声も下さいね\(//∇//)\
tuneinradioっていうアプリで聴けます毎週土曜1時~



以上、とびっちFCプレゼンツ『よなきやラン~修験道修行体験~』でした~☆


前回、西尾さんが≪水都大阪100kmウルトラマラニック≫に参戦することをお伝えしました。

http://ameblo.jp/tobicchi/entry-11991798899.html




もちろん自らの意志で出場の決断をするよう、巧みな話術で誘導し口説き落としたのですが、その話の流れで、思わず口にしちゃった言葉。


『大丈夫!俺が全力でサポートするから!!』


い、言っちゃった・・・(; ・`д・´)


もう淀川嫌だって言ったぢゃん汗

もう淀川走らないって心に誓ったぢゃん汗

http://ameblo.jp/tobicchi/entry-11837686800.html


この大会、今年で第7回を迎えるのですが、次で4回目の出場(=ω=)

4回/7回で5割を超える出場率。


言っておきますけど、ホントにイヤですからね。イヤ、ホントに。



それはそうと、一度口にした言葉を引っ込める訳にもいかず、やる以上は『全力でサポート』することを決意しました。


今回の大会(ブログ)の主役は西尾さんであり、私はあくまでも引き立て役なのです。




彼が≪陽≫であるならば、私は≪陰≫





彼が≪ハンバーグ≫であるならば、私は≪パセリ≫


彼が≪AKB48の渡辺麻友≫であるならば、私は≪名前も知らない子≫



決して目立ってはいけないのです。


そう、絶対に。




お呼びでしょうか、ご主人様。

『黒衣(くろご)』登場。


か、完璧(☆ω☆)



この衣装さえ着ていれば、如何なる場所・状況でも決して誰にも気付かれず西尾さんをサポートできるじゃないですか。

西尾さんにスポットライトが当たればそれでいいじゃないですか。

僕はそれで幸せなんです。

人生初、ウルトラマラソンを仮装で走るんだなんて、どうでもいいんです。



2015年4月26日(日)スタートまであと1か月。


漆黒の衣で身を隠しつつ、淀川河川敷を2往復します。


乞うご期待しないでください!!

だ~れだ♡