髄外性形質細胞腫
骨髄以外の部位に発生する形質細胞の腫瘍の事です。
一般的に皮膚に発生する形質細胞腫は良性の事が多いですが、消化管に発生する形質細胞腫は悪性の挙動をとる場合があります。
骨にできた形質細胞腫は多発性骨髄腫にまで発展する場合もあります。
診断には組織学的検査が必要です。
針細胞診では似たような腫瘍との鑑別が困難な場合があります。
治療は外科的切除が第一選択ですが、切除不可能な場合には化学療法、放射線療法を行う場合もあります。
当院での症例
髄外性形質細胞腫
シーズーの子。
股に1㎜ほどの赤い丘疹ができました。
すごい小さかった為、様子をみていたのですが少しずつ大きくなってきました。
針細胞診で独立円形細胞が採れましたので、腫瘍のようです。
確定診断をつける為に切除生検を行いました。
組織検査の結果、髄外性形質細胞腫でした。
完全切除できていたので予後は良好と思われます。
腫瘍が小さい場合、皮膚炎と間違えてしまう場合があります。
体にできものができた場合はかかりつけの先生に相談しましょう。