髄外性形質細胞腫 | 戸部ウータン動物病院のブログ

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髄外性形質細胞腫


骨髄以外の部位に発生する形質細胞の腫瘍の事です。ヒマワリ





髄外性形質細胞腫は皮膚、骨、胃腸管、粘膜などに発生します。チューリップ赤


一般的に皮膚に発生する形質細胞腫は良性の事が多いですが、消化管に発生する形質細胞腫は悪性の挙動をとる場合があります。チューリップ紫


骨にできた形質細胞腫は多発性骨髄腫にまで発展する場合もあります。チューリップオレンジ


診断には組織学的検査が必要ですチューリップピンク


針細胞診では似たような腫瘍との鑑別が困難な場合があります。ねこへび


治療は外科的切除が第一選択ですが、切除不可能な場合には化学療法、放射線療法を行う場合もあります。晴れ



当院での症例

髄外性形質細胞腫


シーズーの子。わんわん


股に1㎜ほどの赤い丘疹ができました。ぶーぶー


すごい小さかった為、様子をみていたのですが少しずつ大きくなってきました。うり坊



針細胞診で独立円形細胞が採れましたので、腫瘍のようです。クマ


確定診断をつける為に切除生検を行いました。ブタネコ



組織検査の結果、髄外性形質細胞腫でした。ヒツジ


完全切除できていたので予後は良好と思われます。晴れ



腫瘍が小さい場合、皮膚炎と間違えてしまう場合があります。にゃー

体にできものができた場合はかかりつけの先生に相談しましょう。虹