足の指が腫れている。
一見たいしたことではないように思えますが、実は怖い病気の場合もあります。
指が腫れている場合、考えられる原因としては
・外傷
・細菌感染
・真菌感染(人間でいう水虫)
・腫瘍
などが考えられます。
指にできる腫瘍などは悪性のものが比較的多い為、早期の検査をお勧めします。
当院での症例
足の指が腫れているということで来院されました。
触ると固く、本人は痛みなどはないようです。
レントゲンなどの検査は希望されませんでしたので、感染を疑い抗生剤、抗真菌剤を1週間つづけました。
しかし、改善がみられませんでした。
そこでレントゲン検査を行いました。
この場合、腫瘍、重度の細菌感染、重度の真菌感染が強く疑われます。
そこで確定診断の為、断指を行い、病理検査を実施しました。
病理検査の結果、爪床上皮封入嚢胞という結果でした。
これは外傷が慢性化(長期間つづく)することによっておきる、皮膚病変とのことでした。
腫瘍ではなくてよかったです。
しかし、慢性刺激で骨が溶解することもあるんだな~と、初めてみる症例でした。