臍ヘルニア
お母さんのおなかの中に居るときに胎盤と胎児は臍帯でつなっがています。
出産と同時に、お母さんがこの臍の尾を噛み切るか、ちぎれてしまいます。
ちぎれたところがおへそで、小さい穴(亀裂)が数mm、もしくは数cm開いている子は出べそになります。
この事を臍ヘルニアといいます。
穴が小さければ小さいほど問題になることは少なく、成長とともに塞がる子もいます。
穴から腸や臓器が出てしまい、戻らなくなると緊急性があり、手術が必要となります。
また小さな穴でもお腹に強い力がかかる病気(出産や腹腔内腫瘍、便秘症など)の場合は注意が必要です。
出産を予定している場合はあらかじめ穴を塞いでおくといいでしょう。
一般的には去勢・避妊手術と同時に塞いでしまうことが多いです。
当院での症例
今回の子は、成長の過程で穴が閉じていて、脂肪だけがお臍に残っていました。
手術前
この場合、基本的には手術は必要ありません。
しかし、美容的な観点でお腹をスッキリしたいとのオーナーさまの希望で脂肪をとりました。
去勢手術と同時に臍ヘルニアも手術しました。