眼瞼腫瘤 | 戸部ウータン動物病院のブログ

戸部ウータン動物病院のブログ

病院の日常を書いてます。
気楽に更新していこうと思いますのでよろしくお願いします。
HPにも遊びにきてください。
HP:http://www.tobe-ah.net/
フェイスブック:http://www.facebook.com/tobeutan
ツイッター:https://twitter.com/tobeutann

眼瞼腫瘍は、眼瞼の組織の至るところに発症します。ヒマワリ
マイボーム腺腫という良性の腫瘍がもっとも一般的です。もみじ
この腺の細胞は、眼瞼に特有で、眼球表面から涙が蒸発するのを防ぐためのオイルを産生しています。チューリップ黄
マイボーム腺腫は、単発性もしくは多発性腫瘍として発症します。チューリップ赤

大の眼瞼に発症するその他の腫瘍には、皮脂腺腫、皮膚の色素含有細胞の腫瘍である黒色腫(メラノーマ)、そしてパピローマや床贅(いぼ)があります。ヒツジ
おもに高齢犬に発症が多いです。クマ

悪性のものであれば広く切除しなければなりません。ウサギ
良性のものであれば切除の必要はありません。ブタ
しかし、確定診断をつけるには切除して組織検査をしなければなりません。

腫瘍が大きいと角膜を刺激してしまい、角膜損傷、色素沈着、ドライアイ、感染などを起こしてしまいます。うり坊



当院での症例


眼の腫瘤が大きく、角膜に傷をつけていました。クローバー

ドライアイも併発しています。カエル

感染があり膿性の目脂がでています。とかげ

全身に膿皮症があり、眼の周りにも皮膚炎があります。ヒヨコ
戸部ウータン動物病院のブログ


腫瘤だけ切除するとすぐに再発することが多いので、眼瞼を楔状に切除し縫合しました。コスモス


戸部ウータン動物病院のブログ


眼瞼の縁がしっかり合わさるように気をつけなければなりません。ブタ

病理検査で確定診断をつけられますが、オーナー様の希望もあり、今回は病理検査を行いませんでした。虹