顕微鏡をデジタル化しました
今までは顕微鏡で観察した事を口で説明していただけなのでわかりずらかったと思います
説明がわかりやすい診療を目指す一環として顕微鏡もデジタル化しました
顕微鏡で見る画像をリアルタイムで診察室のパソコンに映せるようになりました
今後も飼い主様参加型の診療を目指したいきたいと思います
顕微鏡は診療に欠かせない道具の一つです。
目で見えない物も拡大することにより、よく見えるようになります。
尿を遠心分離して、底に溜まったカスを観察しました。
結晶尿を放置すると尿結石になり大変なことになります。
早期発見が大切ですので、たまに尿検査をすることをお勧めします。
便を寄生虫が発見しやすくするように処置をして顕微鏡で観察しました。
このような寄生虫が発見される場合もあります。
寄生虫がいても下痢などの症状が出ない子もいます。
また人間にも悪さする寄生虫もいますので定期的に糞便検査することをお勧めします。
染色をすると細胞の構造がよく観察できます。
染色の仕方にはそれぞれ特性がありますので、検体によって使い分けます。
耳赤を染色して顕微鏡で観察しました。
ダルマ型のマラセチアという真菌が観察される場合があります。
耳垢の原因には細菌、真菌、脂などがあり、それぞれお薬が違います。
原因をはっきりさせ、適切なお薬を使用することが大切です。
血液を薄くスライドに伸ばし、染色して観察しました。
血球の形態、白血球の比率、血小板の有無などが観察できます。
これにより、体の状況がさらに詳しくわかります。
細胞を薄く伸ばし、染色して観察しました。
組織球種という良性腫瘍が疑われました。
しこりが出来た場合、確定診断には全部切除して病理検査をしなければ
わからないことが多いです。
しかし、全身麻酔をかけるのは体にも負担がかかりますし、
費用もかかってしまいます。
針を刺すだけであれば、注射をするのと同じです。
すこし痛いですが、麻酔をかけなくてもでき、費用もあまりかかりません。
ただ、取れる細胞が少量の為、確定診断に至らない事も多々あります。
しかし、診断がつく場合もありますので、まず針を刺してみることがおすすめです。
以上のように、日常の診療で顕微鏡は様々な検査で使用します。