気づいたら、心がどこか置いてきぼりになっている。
仕事に追われ、人に合わせ、期待に応えようとしているうちに、
「本当の自分って、どこにいたんだろう…?」
そんな気持ちになること、ありませんか?

私はまさに、そんな状態にいました。
気づけば“がんばる私”だけが先を歩き、
“本当の私”は遠くで静かにうずくまっていたんです。


■ 十牛図と出会って、やっと一息つけた

そんな時、偶然出会ったのが「十牛図(じゅうぎゅうず)」でした。
禅の教えをもとにした、自分自身を探し、見つけ、また戻っていく10枚の物語。

難しそうに聞こえるけれど、実はとても人間らしくて、
“がんばりすぎて迷子になる私たち”に、静かに寄り添ってくれるものなんです。

十牛図を読み進めるうちに気づいたのは、
**「自分を見つける旅は、外に向かうものではなく、内側へ帰る旅なんだ」**ということ。


■ 自分を見失う理由は、弱さじゃない

十牛図には、牛(=本来の自分)を探してさまよう姿が描かれています。
最初は見つからず、不安で、焦って、周りと比べてしまう…。

でもその姿は、決して“ダメな私”ではありません。

むしろ—
「探しているからこそ、迷う。」
「前に進んでいるからこそ、苦しくなる。」

迷うことそのものが、もうすでに“自分へ帰る道の途中”なんだと気づきました。


■ 私が実感した「戻る瞬間」

十牛図の旅を毎日少しずつ深掘りしていくと、
ふとした瞬間に“本当の自分が顔を出す”時があります。

たとえば——

  • 何気ない会話で心がふっと軽くなる瞬間

  • 夕日を見て、理由もなく涙が出そうになる瞬間

  • 誰かの言葉より、自分の直感を信じていいと思えた瞬間

それは“劇的な変化”ではなく、
まるで心の奥の灯りが少しだけ明るくなるような、静かな変化。

十牛図は、その灯りを見失わないように、そっと手を添えてくれる存在でした。


■ もし今、あなたが迷っているなら…

どうか、焦らなくて大丈夫です。
迷うのは、あなたが前に進もうとしている証拠だから。

そして、あなたが探している“本当の自分”は、
どこか遠くではなく、いつもあなたのすぐそばにいます。

十牛図は言います。
「探していたものは、いつも自分の中にあった。」

あなたの心の奥にも、ちゃんと灯りが残っています。
それは一度消えたように見えても、完全には消えません。


■ 一緒に“自分へ帰る旅”を歩きませんか?

私はこれからも、十牛図を通して
自分を深掘りする旅を続けていきます。

もしあなたが今、

  • 立ち止まりたくなったとき

  • 自分がどこにいるかわからなくなったとき

  • 誰にも言えない不安を抱えたとき

そんな時に、そっと寄り添える言葉を届けられたら嬉しいです。

あなたは、あなたのままで大丈夫。
そして“戻る道”は、いつだってここから始まります。


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