ヘアワールド2019 ⑥   ~シニア BARBER~ | 飛田恭志の『かゆいとこないです』

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『向き・不向きより、前向き』

下町の理容師の日常をつづっていきます。

デシリットル。
これより使わない知識って、この世にあるのでしょうか。
 

さらにこの要らない知識をさらに深めましょう。
 

リットルの弟子である

デシリットルが10人集まって

やっとリットル
 

皆さんも『デシリットルって何リットルだっけ?』と悩んでしまった際は上記を思い出してください。

 

さて世界大会当日になりました。
今回はシニア選手にクローズアップしてお送りしましょう。

 

朝は恒例ではありますが「赤飯を喰らわす」という謎の儀式でスタートです。

 

田中トシオ先生、まだ続いてますよ(/・ω・)/

ご本人に聞いたら「なにそれ?(笑)」とか言われると悲しいのであえて確認はしませんが、私はなんだかうれしかったし元気が出たので、このまま「なんだか伝統」とさせていただきます(・∀・)

 

ところで。↓

本番前に何してんの(;゚Д゚)?って感じですが

これ、何をしてるかっていうと、


国旗を取ってますフランス

なぜかというと世界大会では、軍服や国旗など「国がわかるようなもの」やPARIS、TOKYOなどの文字がモデルさんの衣装にあってはならないという規定なのです。

これは世界大会ならではかもしれませんね

(; ・`д・´)

 

これがあるからちょっとカッコよかったのかもしれませんが、そこはまさにああ無情。まさにレミゼラブルではありますが、なんせ失格になってしまうのでね(。-_-。)
全部切り取ってしまいます(。-_-。)

 

こんな時、切り取る際に困るのがハサミ。

まあどうでもいい話ですが、あれだけたくさん持ってるのに、私たちのハサミは髪の毛以外のものは絶対に切らないので「(普通の)ハサミがなくて困る」というのは、もしかしたら"あるある"かもしれません。

 


さてさて。

そんなこんなでしっかり支度をし、出発いたします。

 

現在の世界大会のメンズ部門はこのようになっております。

 

興味のない方にはデシリットルくらいの無駄知識かもしれませんが、私のブログを読んでいただくにあたり、また2021世界大会inJAPANを盛り上げるためにも、一瞬でもいいので皆さんの脳みそにお邪魔させてください。

 

「カテゴリー」と名のついているものに関しては二種目の合計で競われる団体戦になっており、また、↑の黄色い文字が今回から正式種目になった、また生の人間モデルで行う種目になります。

 

今回のシニアチームはこの中のテクニカルBARBERカテゴリーに出場しました。
つまり、4種目行うということですね。

 

ちなみに人間モデルで正式に行われるのは

2014以来、実に5年ぶり。

BARBERスタイルに関してのニーズの高まりと、「やっぱり人間モデルやんなきゃ!」という気持ちからなのでしょうか、今回全種目を通して最大級の選手数が出ていました。

 

それではご覧ください(/・ω・)/
 

BARBERスタイリストカテゴリー 

第一種目クラシックフェードのスタートです

久々のメンズ人間モデル競技だったから盛り上がる盛り上がる(/・ω・)/

 

改めましてシニア選手のご紹介をさせて頂きましょう。

 

島本&デビットチーム

 

 

仲山&ベッキーチーム

 

 

安部&ハルオチーム

 

 

牟田口&アレックス

 

 

山崎&キャメロン

 

 

 

そして

中村&仲山チーム

 

 

・・・(+_+)

 

えーっとですね。
ここまでこの件をどう扱うか悩んでいたのですが、とうとうご報告しなければなりませんね。

中村選手は出発の6日前に救急搬送されまして、入院を余儀なくされました。

病名は髄膜炎。
本人がここまで積み上げてきた物は決して小さくはなく、またエース級である彼の欠場はチームとしても、とてつもなく痛い。
「どうにかならないのか!」

「無理にでも・・・!」

と、何度も思いましたが、下手をすれば命や後遺症にもかかわる症状。
本人の無念さは痛いほどわかりますが、

しっかり治すしか、すべきことはありません。

 

その分「中村がいればなあ…」なんて結果にならんように、チーム一丸とならなければいけません。

 

また一方では「1種目に1国から何人でも出れるけど表彰でノミネートされるのは上位3人」という規定を鑑みれば、シビアではありますが、それを「チャンス」と、選手としては、そうとらえるべきなのです。


チームとしてスキルを共有して高め合う。

また、「絶対、負けねえ」というのプライド。


この二律背反を背負い、また日の丸を肩に、選手は戦います。

 

 

第一種目の仕上がりです(・∀・)

バックスタイルを基調にフロントにワンポイントのカラーにメッシュ表現ですね。

サイドは刈っても流しても良いのですが、バックネープは綺麗に刈り上げたバックスタイルですので「クラシックフェード」という種目になっています。

 

 

他の国々はこんな感じです。

 

 

 

そしてこのカテゴリーにおいて、モデルさんは外に出してもらえず、なんとそのまま第二種目に突入します。

 

第二種目はこのセットをその場で落とし、周りをクリッパーなどでスキンフェードにして、トップのスタイリングをドライヤーなしで、第一種目とは全然違うスタイルで仕上げることになっています。

 

 

 

こんな感じですね。

 

ドライヤーを使えず、第一種目での整髪料も落としきれるわけではないので、できる事は多少限られてくるのですが、まあ、皆さん色々上手くやるもんです。

 

いやー。

 

まあ、、、

 

このカテゴリーはイタリアに完敗でしたね。

 

BARBERスタイルは世界的にも盛り上がっていますので、たくさんの国からこのカテゴリーに出場していましたが、イタリアは群を抜いていましたね。

 

「男性のかっこよさでイタリアが引けを取るわけにはいかない」

 

そんな気合がみなぎってましたね。

 

 

 

BARBERスタイリストカテゴリーに関しての日本の成績は5位

 

モデルさんたちもとてもハートのある人たちで、ホントに心を一つにして頑張ってくれましたが

 

世界の壁の厚さと高さを思い知らされました。

来年ももちろんですが、2年後の2021日本開催の時はそうはいきません。

「勝つための第一歩は心の底から負けを認めてから」

 

イタリアの武器が「いい男」なのであれば、日本の武器は「カット」です。

さらに磨きをかけて、リベンジを誓います。

 

 

長くなってしまったので今回はここまで!

(; ・`д・´)

 

次回はその他の種目の報告や解説をしていきます!
デシリットルくらい興味なくても、楽しい話題もぶっ込んでいきますので、飽きずにお付き合いください

(/・ω・)/