屋号について

どうも。ママです。


オープンの頃からよくお客様に質問されるのですが、そもそもTOBARIって？

どっかの国か？

(バリ島じゃねぇよ)

どっかの飯か？

(鮭とばじゃねぇよ)

尾崎豊なのか？武田鉄矢なのか？

(ファンじゃねぇよ)

・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・

角野卓造じゃねぇよ！！！！




と毎度毎度突っ込むのもあれなので、今回は屋号について少し書きたいと思います。


お店を開こうとすると、まず店名を何にしようかと考える訳ですが

これも沢山悩みましたね～～

店の名前で内装も全て変わってきますし


日本語にしようか、英語にしようか
 

花の名前にしようか

桜にして隣の馬刺屋「サクラ」さんに入ろうとするお客様を惑わせ連れ込む

甘い女の子な感じの名前にしようか

chocolat、ミルフィーユ、マカロン

はたまた動物系か

アルパカ亭、カカポ(飛べない鳥)

奇をてらってみようか

ブスの店(この名前だったら今の従業員         はうちで働いてくれただろうか？)

お客様からも何個か提案して頂いた

・やどり木、 とまり木
 
・スナック閑古鳥
・ 沢庵・・・・・・・・何故？


散々悩んだ末、私は大のおばあちゃん子だったので、おばあちゃんに因んだ店名にしようと思いました
開店に至ったのもおばぁちゃんと深く関わりがありまして

で、着物を仕立てる仕事をされていたので裁縫関連で検討しました。

懐かしの足踏みミシン

(私も昔これで学校の雑巾作ったな～)

まち針、チャコペンシル、ボビン
うーーーん。どれもいまひとつ。


おっ！リッパーなら現代っぽくていいんじゃない？

リッパー意味

切り裂き殺人狂

・・・・・・間違いなくサイコの集う店になるわね店どころか命も危ない。


紬、小紋も渋すぎる。。。

布って何か他の言い方はないかな～～？

帳(とばり)

夜の帳ね～～

ローマ字表記にして13画の大吉数！

因みに帳の意味

１ 室内や外部との境などに垂らして、区切りや隔てとする布。たれぎぬ。たれぬの。

２ 物をおおいかくすもの。さえぎって見えないようにするもの。



今まで恥ずかしくてお客様にTOBARIは夜の帳の事だよ～、と答えていたんですが

こちらが本当の由来です

 私の愛する

不器用だけど心優しいお客様達

目に入れても痛くない可愛い従業員

そんな方々と語らいながら

全国の美味しいお酒を呑む

その温かで和やかな時間を守りたい。

何人も邪魔はさせませんよと

隔てる意味合いもこめて

TOBARIと命名

人通りのない路地の2階、ドアから漏れるカラオケの音。

肩がぶつかりそうな程ぎゅうぎゅうのカウンター席。
ずらりと並んだ色とりどりのボトル達。
青い陶器のお皿。揺らめくオイルランプ。

仕事の疲れを酒に溶かし、ストレスを唄に流す。

夜の帳が降りるころ、今夜もそっと明かりが灯る。

ここは「TOBARI」

小さな小さな都。