事情がありまして、ICB-770 Kaiがメーカーに里帰りすることになりました。最近、SR-01ばかり使ってましたので、送付前に最後にもう一度使ってみました。

 

 

近所の道路上でスイッチをオンするとQSBを伴いながらも強力に入感してきたのが、ヒョウゴTF246局さん。呼ぶと一発ピックアップ。記念すべき、Kaiのラスト交信は、ヒョウゴTF246局さんになりました。RS 55をいただき、こちらからも55をお送りしました。ありがとうございます。

思えば、このICB-770 Kaiは、新技適の帝王 フクオカAB182局さんが最初に世に出した量産型の新技適機種だったと思います。彼のような皆さんの努力で、今も市民ラジオが楽しめています。

 

 

銘板によると、Kaiの新技適取得が平成22年9月なので、今から11年前。月日が経つのは早いものです。その前にSONYのICB-770として活躍したのが30年ちょっと(ICB-770がグッドデザイン賞を受賞した1978年をベースに計算)。

今回のメーカー里帰りは、このICB-770ベースの市民無線機にさらに長く活躍してもらうためです。一時期、SONY製の商品は壊れやすいことを揶揄して「ソニータイマー」なる言葉が流行りました。そんな中、既に40年以上も使われ続けているSONY製品もあることを、当時の開発者にはお伝えしたいくらいです。
 

 

送付する前に無線機から電池を取り外したところ、驚くべき事実と向き合うことになりました。8本ある電池の一つの向きが逆でした(笑)。いや、笑いごとじゃないですが、よくこんな状態でEsできたなぁ。

最後に良い思い出を残してくれました。ありがとう、ICB-770 Kai。