進学することになった娘の入学式用に


スーツを買う為に、娘とまた会える日が


来るのを心待ちにしていた!



この前の卒業式の時は、周りには人が


いて、娘も忙しそうだったし、元嫁も


いたから あまり感傷的に浸る余裕も


なかったし、話す時間も無かった。




そして 約束の日になり


お父さん一人で来てよ?と言われてたけど


一人で出掛けられる………はずもなく、


妻は近くまでついてくるという。


半分呆れてはいたが、何もやましいこと


もないから、待ち合わせ場所の近くの


駅前で車から降りて時間を潰して貰った。



俺は

娘と食事をして、礼服屋に行って


スーツを試着した娘を見て…

(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)ウルウル


おーきくなったな。最後に見たのは


中二の時。次に会ったら18なんだもの


離れ離れになってから一年間 毎日泣いて


五年間会えずにいた 娘に


やっと再会出来た 最良の日…


スーツありがとうと言った娘の笑顔を見て


本当にこんな日が来るまで頑張って


良かったなーと


感情に浸って幸せな一日を過ごせた

はずだったが、、、、。




嫁を迎えに行った駅で 車に乗り込んだ嫁に


「ありがとうね。お陰で娘に会えたよ!

ごめん待たせちゃって。なにか食べれた?」

 


と聞いたら、「どこへ行ってたの?」と



へっ? 娘と礼服屋に…



「女とホテルでも行ってたんでしょ!」



ずっと我慢していた気持ちが


この時ばかりは 溢れて止まらなくなった。


そんな… ひでーよ。


「俺がどんな思いでこの日を待ってたか…

    もう いい加減にしろ!」



いくら浮気をするとしても、嫁を近くの


駅に下ろしてから 女とホテルでも行く


なんて ありえねー。



それもよりによって 俺の娘との

一生の思い出の日を 台無しにされて!




それから数日は 妻と必要以外は


俺は話さなくなった。