に着くと、アタシは急いで自分の部屋に走り、プレゼントを一つ一つ広げた。

カナからは、ピンクのリボンのついたチャームをもらえたり、まなみからは、猫のイラストつきのメモ帳がもらえたり、、、。

みんなの個性が出たプレゼントでとっても面白かった。


順番にプレゼントを開けて、お祝いの手紙を読んでいった。


すると、ひとつだけ名前の書いてないプレゼントがあった。

薄ピンクのラッピングの中から出てきたのは、なんと!万年筆。

しかも、T.Ranと筆記体でかっこよく 彫ってある。

プレゼントの何処を見ても、差出人の手がかりは見当たらない。






朝、いつもと同じく萩ちゃんとカナと、3人で登校した。

2人にはいっぱいお礼を言って、それから本題に入った。



「ねぇねぇ、カナ~?」

「ん?」

「薄ピンクのプレゼントって誰が入れてた~?」

「薄ピンク!?わかんないよ。。。」

「そっかぁ~。それだけ、手紙もないし、名前も書いてなかったんだよね」

「手紙なかったの!?」

「うん」

「へぇ、、、あそうなんだぁ」

「ねぇ、カナちゃん!今日の部活って何時までだっけ?」

「えっとぉ…」


結局、萩ちゃんのナイス天然のせいで、誰がくれた物なのか分からずじまいになってしまった。




そろそろ、音部も追い込みの時期だなー





続く

業が終わるといつものように土間で萩ちゃんを待っていた。何でもないように立ってたけど、内心 心はすっごくビクビクしてた。だって、昨日の夜電話でケンカっていうか…



「なに、ボーっと立ってんの!?らんくん!」


「わぁっ!!!萩ちゃん!?」


「もしかして、うちが嫌いになったと思ってんの~??」


「え…あ、うん」


「なワケないじゃん♪


昨日はゴメンね。実はさぁ…一昨日、カナちゃんにお願いされてさぁ」


「…えっ!」


「まぁ、うちからもプレあるから!楽しみにしてな!じゃっ、帰ろう~。らん!」


「うん!萩ちゃん、ありがと」



続く








ーAの扉を開けた先に待っていたのは――――



「蘭くん、おめでと~!

って言っても1日遅れだけどね~(((笑 」



そう笑顔で言う、『いつメン』のカナ、絢子、まなみ、マキ、愛香、、、そしてちょっと不機嫌なミナ。

なんと、机の上には綺麗な包み紙やリボンで飾られた、いくものプレゼントが、、、!!




「ありがと~~~(((涙」




その言葉を言うと、本当に本当に嬉しくて、、、

なぜか涙がこぼれだしてしまった。




「なんかそんなに喜んでくれちゃうと、逆に困るよ~」


「蘭くんが泣いたトコ見るの初めてかも」


「なんか、意外~~」




とても嬉しかったけれど、一つ 不思議に思った。


アタシはこのみんなと仲良くしてるけど、このみんな同士は特に仲良しなわけじゃない。


じゃあ、誰が企画してくれたんだろう。





「あのさ…誰がこれ、考えてくれたの?」








「あぁ~。カナだよ」






「えっ!!!!カナがっ!?」




どちらかといえば控えめなカナが、こんなこと、企画するなんて、、、。

意外と知らないところで成長してたりな、、、。






―キーンコーンカーンコーン♪


チャイムを聞いて急いでみんなからのプレゼントをかばんにしまった。








その時にはまだ、アタシは謎に気付いていなかった。



続く

ぜなのか。理由は…






間に入るとアタシは真っ先に自分の靴箱の戸を開いた。中には小さなメモが入っていた。メモには…


   

   音部は最高だよね♪



と書かれていた。ならば音楽室だ。


アタシは靴をシューズに履き替え、6年間一緒の赤いランドセルを背負ったまま、メモを手に音楽室へ急いだ。




楽室のドアは両方とも閉まっていた。

今度は後ろのドアにテープでさっきと違うメモで、さっきと違う字で、


   またみんなでバスケしたいな~


と書いてあった。


アタシは2枚目のメモも持ち、音楽室前から体育館へとつながる階段を登った。



育館は北側にあるため、真夏でもひんやりと涼しい。

冷たい体育館の床の真ん中に、また別のメモが置かれていた。

そこには…


   今年は学芸会だね☆


とあった。

学芸会、ということは舞台だ。



台の上には何もなかった。けれど、下手側にある放送室の中にまた新しいメモがあった。

そのメモもまた別の字で、


   うちらの憩いの場所 (自然の美しき場所)


と書いてあった。

『自然の美しき場所』、ですか…。ならば、

英知の小道、ですかね?


知の小道は我がサクラ小の裏スポット。今年は何と!6-Aの掃除担当区域になっている!

しかし、今年は猛暑のせいで異常に毛虫が大量発生し、アタシを含む6-A6人が怪我をした。(そのため、現在掃除休止中)

そこのオシャレなベンチに最後のメモがあった。

最後のメッセージは…


   6-Aのホームグラウンド!


だった。


皆さんお分かりですか?


アタシが野球好きだから、工夫してくれたみたいですね。


6-Aのホームグラウンドなわけだから、、、


あそこしかないでしょっ!




そう胸の中でつぶやくと、アタシは5枚のメモを握り締めて、6-Aのホームグラウンドへ駆け出した―――



続く







   


月最初の日。アタシは最悪のスタートを切った。なぜなら、萩ちゃんにもカナにも前日の夜にTelで「ゴメン。明日はちょっと2人で学校で行きたい」と言われたから。


   そそそそそそそ、そんな~~~~~(((涙

   一気に2人の友に嫌われた~~~?!?!?!



もうアタシの凹み方はハンパなく、朝食も(大食いなアタシなのに!)あまり食べれなかった。


ぁ~あ。。。これからの2学期を考える時が重くなるよ。。。






せっかく昨日は誕生日だったのにな…



誕生日だったのに



誕生日だったのに




プレゼント!!!



そうだよ。





早く行かないとっ!!!




そう思うとアタシは学校に向かって通学路を全力でダッシュした。



なぜ、走ったか。



それは…



続く