アン・ドゥ・トワー・コン・ドゥー・ムゥーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!

 

  お股せんべい、お久しブリのぶり大根、武頼庵メイコだす。

 

アチョー!帰ってきましたぁ、前回と同じ写真でスミマせんべい(笑) 💓

 

 

 

 復活(?)の第一歩は、1980年作のブロンディの『AUTOAMERICAN』だす。

 

 Original LP Jacket

 

                                        可愛いデボラ♡

 

 

1977年のアルバム 『恋の平行線(原題 : PARALLEL LINES)』からの、

全米No. 1ヒットの「Heart Of Glass」を皮切りに、「Sunday Girl」の連続ヒット、

更には1979年の『恋のハートビート(原題 :EAT TO THE BEAT)』から、

「Dreamin'」、「銀河のアトミック(原題 : Atomic)とヒットを続け、

ディスコ・ビートにパンク・ロックをブレンドしたポップな作風で一躍シーンの中心に、だす。

 

 

       

              『恋の平行線』(1978)                        『恋のハートビート』(1979)

 

フォトジェニックな、素晴らしい被写体 ♡

 

 

[数々のヒット・シングル]

 

 

 

  

どれもこれも、当然のごとく、デボラを前面に押し出しています!

 

アルバム『恋のハートビート』の頃。BBC LIVEより。

 

 

 

何より、ロックの世界にミニ・スカートを導入した先駆者としての、

ヴォーカル、デボラ・ハリー(デビー・ハリー)のチャーミングな魅力が大きかった、だす。

ライヴでも、ファッショナブルな超ミニで挑発します、だなす(笑)。

 

   

 

 

ミニ過ぎて、こんなセクシー・ショットも、アチャーッ!パンツ見えてます !!  ⒳

 

 

 

マドンナが登場するまでは、確実にNYからのセックス・シンボルとして君臨していた、だす。

アンディ・ウォーホルやデヴィッド・ボウイといった、

ポップアートなアーティストからの支持も多大に受けていたのが印象深いだす。

 

 

アンディ・ウォーホル作のシルク・スクリーン 🎨

 

デボラ...と。

 

 

そして、その当時の時の人だったプロデューサー、ジョルジオ・モロダーと組んだ、

映画『アメリカン・ジゴロ(原題 : AMERICAN GIGOLO SOUNDTRACK』(1980)からの、

「Call Me」が、英米No. 1のワールド・ワイドなヒットで頂点を極めただす。

 

 

  

シングル『Call Me』。まさに飛ぶ鳥を落とす勢い!

 

 

期待も高まる中に、発表されたのが、このアルバム『AUTOAMERICAN』なのだ、だす。

 

シングル「夢見るNo. 1(原題 : THE TIDE IS HIGH)」も先行して全米No. 1ヒットを記録。

意表を突いた、カヴァー曲、レゲエ・ビートを使ったサウンドにも関わらずにだ、だす。

 

   カヴァーでも大ヒット!

シングル『恋するNo. 1(原題 : THE TIDE IS HIGH)』

 

       

日本盤は、アンディ・ウォーホルのTシャツ着ています👕

 

 

 

だがしかし、順風満帆だったのは、ここまでだす。

 

アルバムのチャート・アクション自体は悪くなかったし、

売り上げも『恋の平行線』には及ばなかったが、『恋のハートビート』よりも上であったものの、

駄作のレッテルを張られているのは、ブロンディ独自のパンクでカッコいいロックではなく、

50~60年代の、古い良きアメリカなサウンドにファンは動揺したから、だす。

それに何と言っても、「Call Me」が収録されていないのが痛い。

理由としては、元々、アルバムのプロデューサーにジョルジオ・モロダーを起用し、

制作を始めたのだが、意見の相違で仲違いしてしまった、との事なのだ、だす。

そんなとこからも、ケチが付いてしまった感があるだす。

 

結局、プロデューサーは、これまでのマイク・チャップマンが担当したのだが、

デボラ・ハリーの意向が強く出たのは、言うまでもないだろう、だす。

 

 

ヒットする度に、垢抜けてイキます(笑)。

 

 

 

オープニングの「Europe」から壮大な映画音楽みたいなインストから始まるところからして、

これまでの印象を180°覆すサウンドに慄いてしまう、だす。

個人的には、そんな展開にヒリヒリ快感を覚える方なので何とも言えないんですが...だす。

エンディングは、デボラによる警鐘のような語りで終わりを告げる、だす。

 

ポップな「Live It Up」は、従来通りで安心して聴けるものの、

これまでのヒット曲に比べると、ポップ度、ロック度、パンク度は、かなり低いだす。

ドラムはディスコ・ビートを刻むだけで、ソツなく、スリリングな展開は皆無、だす。

アルバムを通してビートよりも、

デボラの声をメインに置いた音響システムな感じがするのだ、だす。

コーラスの響きが耳に残る作りである、だす。

 

続く「Here's Looking At You」は、50年代の、甘いオールディーズである、だす。

リズムは、モロにジャズだす(笑)。

いやいや、個人的には悪くないし、この後の彼らのアルバムやデボラの活動を考えれば、

納得する部分もあるのだが、この時代には意表を突き過ぎたのである、だす。

ここまでの3曲に、サウンドの統一感は全くないだす。

パンクなデビュー当時♡♡♡

 

まさに『妖女ブロンディ』♡

 

 

ようやく、「夢見るNo. 1(The Tide Is High)」で、

馴染み深く、先行シングルされた事もあり、ちょっと安心だす。

ジャマイカのコーラス・グループのTHE PARAGONS(パラゴンズ)の1967年のヒット曲、だす。

でも、考えてみれば、レゲエ・ビートを使うという点では早急というか、

この時点では、斬新であったのは言うまでもない、だす。

先を急ぎ過ぎたものの、デボラの音楽的センスが垣間見れる、いい例だ、だす。

 

何故か、ハードエッジなインストから爽快なポップ曲の「Angels On The Balcony」へ、だす。

このプログレ的な展開も、これまでのブロンディではないが、

この曲もサウンドに趣きがあり、エコー処理が利いた音響に耳が行ってしまう、だす。

ただ、デボラは力を抜いたソフトな歌いっぷりで、その声は、とっても艶かしく素敵だす。

 

「Go Through It」は、ホーンが入った50年代風のビート・ナンバーだが、

彼らの持ち味であった、パンク・ロックなノリは全くないだす。

こういうメロディの曲こそ、以前のブロンディ・サウンドで聴かせてくれたら、

ヒット曲になりそうなんですが...だす。

これがブロンディ?というより、デボラのソロみたいで、バンドは何処に?と、

疑問が残る、だす。

 

あぁ、ロックしたい!と当時はよく思っていました、だす(笑)。

今は、これはこれで、ヴァリエーションがあって、大好きなんですけど...ね、だす。

 

アナログ盤では、ここまでが所謂、A面である、だす。

 

 

サングラスも必須アイテム !!

 

 

盤を引っ繰り返して、最初に聴こえるのがアラビアンなイントロ・メロディが印象的な、

ディスコ・ビートの「Do The Dark」だす。

ファルセット交じりの、エロティックなヴォーカルを堪能出来きるものの、

これも、デボラのソロっぽい印象を受けるし、

バンドは単なるバック・ミュージシャンな演奏にしか聴こえないだす。

 

そんなところへ、アルバムからの第2弾シングルとして、

全米No. 1に輝いた「Rapture」が燦然と輝いている、だす。

アルバムを通して聴いた時に、一番好きなのが、この曲だった、だす。

これまでのブロンディ・サウンドに、新たなラップという武器を加えているのだ、だす。

‶Rapture"だから‶Rap"?と突っ込みたくもなるものの、

人生初のラップというものを認識させられた曲でもある、だす。

ここでも、得意のフランス語を交えた、デボラの声が生かされている、だす。

本当に彼女の声は、魅力的で、響きが独特だす。

ファルセットのセクシーな可愛さは言うまでもありません、だす。

耳元で囁かれたら、殿方はイチコロです、だす(笑)。

是非とも、ヘッドフォンで聴く事をお勧めします、だす。

後半に出てくる、相棒のクリス・ステインによる、ソリッドなギター・ソロも、

ようやく...といったバンドの存在を感じさせてくれる、だす。

ブロンディらしい底力を感じる、スゲェ1曲、だす。

 

  

12"シングルも大ヒットした『RAPTURE』

 

 

そんな盛り上がったところへ、またデボラのソロみたいなジャジー路線の「Faces」だす。

50年代風オールディーズなバラッドで、バンドの影が本当に薄い1曲だす。

出來は悪くないんだけどね(笑)、だす。

ジャズ・バーでお酒を飲みながら、聴きたいですね、だす。

 

そこへ、いきなり、フィル・スペクターも吃驚なエコーがビンビンに掛けられた「T-Birds」だす。

この曲なんかは、いつものタイトなバンド・サウンドで聴きたいものなんですが...だす。

デボラのパンチの効いた、ハリのあるヴォーカルは素晴らしいし、

中間部の語りもセクシーですけど、だす。

 

唯一のパンク・イメージの「Walk Like Me」だが、

より、50~60年代風のガレージ・バンドな趣きの方が近いだす。

ギターの音なんて、ザ・ヴェンチャーズみたいだし、だす。

前曲とこの曲は、ブロンディ・サウンドで聴きたかったね、だす。

ぶっきらぼうでパンクなデボラのヴォーカルは初期を思わせてくれます、カッコいいぜ、だす。

翌年、メジャー・デビューし、大ヒットを飛ばす、ゴー・ゴーズを予見させてくれます、だす。

彼女達はザ・ヴェンチャーズ・サウンドを下敷きに、ポップ・ロックを展開させているのだす。

 

ラストはイントロから波音が被さるメルヘンチックでドリーミーなバラッドの「Follow Me」だす。

これもデボラのソロ曲みたい、だす。

実際は、バンドで録音されているのだろうけど、

耳に残るのは、デボラの声というのが、このアルバムの特徴である、だす。

 

 

バンド名の由来は、デボラがトラック運転手に`Hey, Blondie!´と呼び止められたところから。

 

 

 

以前のブロンディ・サウンドで聴けたら、

最高にカッコいいロック・アルバムになったとは思いますが、

ジャズ・ヴォーカルやワールド・ミュージックが80年代後半を彩る事を考えれば、

このサウンドは10年先を急ぎ進んでいた事になります、だす。

実は、ロックに拘らない、デボラのアメリカーナな姿勢が反映された、

興味深いアルバムなのです、『AUTOAMERICAN』は...だす(笑)。

 

その事に気が付くのは、恥ずかしながらも、随分後になってからだす。

 

 

現行のリマスターCDには、3曲のボーナス・トラックが加えられている、だす。

 

先ずは、「Call Me」のオリジナル・ロング・ヴァージョン、だす。

流石にジョルジオ・モロダーが制作しただけあり、

この8分ヴァージョンは最高に盛り上がる、だす。

オリジナル・ロング・ヴァージョンとはなっているが、元々はこれで録音されたのだろう、だす。

シングル・ヴァージョンはこれを3分に編集したものであるだす。

それにしても、このパンチのあるバンド演奏こそ、ブロンディ!だす。

濃厚で迫力抜群なのだす。

『AUTOAMERICAN』のジョルジオ・モロダー・ヴァージョンがあるのなら、

是非、聴いてみたいですね、だす(笑)。

 

「Suzy & Jeffrey」は、シングル「The Tide Is High」のB面である、だす。

儚い、憂いのあるポップな作風で、デボラの軽めな歌いぷりが素敵な1曲ですが、

「Angel On The Balcony」辺りに取って代わられた印象を受けます、だす。

クラッシュするS.E.なんかも入れたりして、凝った作りなんですけど、だす。

悪くはないですが、B面でいい、だす(笑)。

 

更にCDのラストを締めくくるのは、超強力な「Rapture」のスペシャル・ディスコ・ミックスだが、

これもこれがオリジナルのようだ、だす。

アルバム・ヴァージョンにはない歌詞が歌われていたり、

イントロのドラム・ビートやパーカッシヴな演奏パートが消されずに残っていたりして、

ハラハラドキドキ感が増した作りになっているのが素晴らしいのである、だす。

 

結局、この3曲が加えられた事により、

「Call Me」が収録されていない!という最大のファンの不満は解消されたのである、だす。

まぁ、デボラ・ハリーの意向や嗜好は、無残にも崩れてしまったけどね、だす。

 

 

 

メンバーを描き入れています!

 

 

全体としては、やはりデボラの嗜好が反映された、ソロ・アルバムなのである、だす。

デボラ・ハリーの声が好きな人間には、いつも以上に魅力的なのではないだろうか?だす。

個人的には、だからこそ、大好きなアルバムであり、

アナログ盤で初めて買ったブロンディのアルバムなのだす。

 

なので、アルバム『恋の平行線』や『恋のハート・ビート』よりも、

今だに良く聴くのは、このアルバムなのだ、だす。

良くも悪くも、統一感のない、雑多な、おもちゃ箱的印象が、飽きが来ないのである、だす。

 

それに、ロック以外の音楽も聴くようになった今では、

デボラの音楽嗜好の素晴らしさが、ヒシヒシと感じられるようになって来たのである、だす。

 

 

フランク・シナトラの「My Way」とかが最近は聴けるもんな(笑)、だす(爆笑)。

 

 

 

 

Original Art Work

 

 

蛇足だが、日本盤には、「Call Me」のスパニッシュ・ヴァージョンと、

デヴィッド・ボウイの「Heroes」のライヴ・カヴァー・ヴァージョンがカップリングされた、

シングル盤とロゴ・ステッカーが特典だった、だす。

 

『CALL ME (Spanish Version)』  ジャケ無しのオマケ・シングル。

 

 

白状すれば、このシングル盤が欲しくて、アルバムを購入するに至ったのである、だす。

だからこそ、この‶裏切りの街角迷盤"に選ばれているんだけど、だす(笑)。

 

個人的な意見なのでヨ・ロ・シ・ク !!だす。

 

 

  では、ごきげん羊羹、クドカン、ブドーカン♡

 

 

 

 

最後にウォーホルが撮った、この頃の素晴らしい表情を取らえたポラロイドでおしまい ♡♡♡

 

[アンディウォーホルとの撮影風景]

 

 

 

 

デボラ、セクシーで美しい💓