ピンク・フロイドの‶IMMERSION BOX SET"と題された、
大ヒット・アルバム3枚のコレクターズ・ボックスがリリースされていた(過去完了形 !?)。
『狂気』、『炎』、『ザ・ウォール』、どれもロック史においては、どれも最重要作だ。
ずぅ~っと前に買っていたのだが、中々、聴かないのがボックス・セットだ(笑)。
発売が2011年だから、何年前だ?
買った事に満足してしまうんだよなぁ。
特に重量感溢れる大きいものになると、開けるのが億劫だ(笑)。
この臨時休暇を利用して、聴いてやろうと思い、封を開けたのだが...。
丸2日掛かってしまった(泣)。
日常生活の上だから、ずぅ~っと正座して聴いていたわけではないので、
苦痛ではないのだが、やはり長い時間、真剣に聴いていると疲れてしまうのは致し方ない。
どれも内容は貴重な物ばかりで、ブートレグを聴いてきた僕でも新鮮な驚きが多い。
オフィシャル・リリースの力をまじまじと見せつけられるものの、
逆にこちら側が期待した物がなかったり、と一長一短ではある。
それでも、購入すべき価値は十分であったし、
その後、聴き流しながらも何度もリピートしているのだから、
それなりに内容がある、と言えるだろう。
ただ、こういうのって、その名の通り、コレクターの為のものだから、
ちょっと聴いてみよう等という軽い気持ちではキツイと思うし、
通常盤を擦り切れる程に聴いているからこそ、楽しめる部分も少なくないからだ。
初心者は、まず通常盤をしっかり聴いていただく事をお勧めする。
それで、さらに追求したい人はこういうボックスを買うべきだと思う。
まだまだ、臨時休暇は続くので、さらに発見があるだろう。
個人的には、どのボックスもライヴ映像があるのだが、
どれも完全収録でないのが残念だ。
この辺は、単発リリースするのか思ったが、今だにそんな気配はない。
まぁ、楽しみに待つ事にしよう。
デモ音源、ライヴ音源、ドキュメンタリー&ライヴ映像、5.1チャンネル・サラウンド・ミックス、
アウトテイクス音源、写真集、グッズ....色々なものがたくさん詰まっている。
1974年のろんどんでのライヴや『狂気』のアーリー・ミックス、
『炎』の「炎(あなたがここにいてほしい)」での正規ヴァージョンではオミットされてしまった、
ステファン・グラッペリのヴァイオリン・ソロは文句なく素晴らしいし、
『ザ・ウォール』のデモから飛び出す、次作『THE FINAL CUT』の曲や、
脱退後に発表されるロジャーのソロ曲などは本当に驚きである。
もちろん、ホーム・デモや当時のライヴも単発収録であるものの、
貴重な音源である事は間違いない。
これらの完全版を期待せずにはいられないのである。
とにかく、これだけの量があるのだから、
全てを把握するには相当な時間を要するのだから、ゆっくり堪能したいと思う。
『原子心母』、『おせっかい』等の初期のレア音源を収録した7ボックス・セットは、
後から単体で発売されたのを好きな時代だけ購入。
これもまた聴き応えあり。
特にライヴはイマジネーションの宝庫です。
『EARLY YEARS 1965 - 1972』
最近、アルバム『鬱』や『対』、その時のツアー『光』、『驚異』のレア音源を収めた、
後期のボックスが出たが、個人的にはあまり興味がない。
やっぱり、オリジナル・メンバーでなければ面白味に欠ける為、、
僕にはもったいないと言える。
通常盤で充分だね(笑)。
『THE LATER YEARS1987 - 2019』
パッケージは凄いけど...。
[IMMERSION BOX SET] - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ・
『EARLY YEARS 1965 - 1972』と『THE LATER YEARS 1987 - 2019』の間にあたる時代。
アルバム『アニマルズ』は無視されていますけど(笑)。
『狂気/THE DARK SIDE OF THE MOON』
『炎/WISH YOU WERE HERE』
『ザ・ウォール/THE WALL』
この3ボックスで僕は充分です(爆笑)。
結局、僕らは煉瓦のひとつでしかないのさ ...by Roger Waters