色々怒られたツイナが
渋々シリアスモードになる。

「さて、俺は満樹と京子の事を
 視たわけだけど」
「それは、さっき合格って」

そう。

ツイナは頷く。

「二人は合格だよ。
 海一族の村に危害を加えるつもりはない」

「もちろん!!」
「最初からそう言っている」

けどなぁ、いかんせん。と
ツイナは先視の結果を伝える。

「二人には良くないモノが
 まとわりついている。
 それが、どうにもよろしくない」

「……良くないモノ」
「……憑いている」

満樹と京子はすさまじいスピードで
二人から距離を取り、
ひそひそ話をはじめる。

「私、知ってる!!
 これ、今から除霊とかされて
 高額のお経代金を請求されるのよ」
「そして、その後
 高額な壺とかネックレスとかを
 売りつけられる訳だな」
「海一族怖いよーーー!!」

ずん、と
ミツグが強めに地面を踏みしめる。

「我ら一族の先視を
 そこらへんの霊感商法と一緒にするな」

ミツグ兄さん怖っつ!!と
ツイナも若干引いている。

「まぁ、俺の先視も
 見習い程度だから、ぼんやりしているのだけど」
「けど?」
「今の話しを聞いたら
 つじつまが合う。
 良くないモノとはつまり」

「裏一族の事、か」

若干、満樹と京子に
疑いの目を向けてはいるが
それならば、厄介だとミツグが呟く。

「裏一族が我が村に
 忍び込んでいるのか」

長に報告、あと、警備も。

一人対策を練っているミツグをよそに
京子はツイナに問いかける。

「ねぇ、あなた、
 先視でいつ裏一族に襲われるかとか
 分からないの?」

襲撃受ける前提。

「俺は自分の事に関しては
 視えないんだよね」

「そう、それなら
 最終手段を使うしかないわ」
「京子?」
「満樹、あったわよ。
 なるべくこちらが有利な状況で
 裏一族に接触する方法」

ふふふ、と
京子は悪役よろしく、な
笑みを浮かべる。

「ツイナを囮にして
 裏一族をおびき出すのよ」



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