「同僚?」
アヅチは、目を細める。
へび呼ロイドは、こくっと、頷く。
「そう、同僚だよ!」
「すっごい、ほこりっぽかったわ」
「っうううう、マツバっ!!」
白い塊が、大量にふわふわ浮いているのだから、そういう景色なのである。
「同僚って、・・・」
アヅチは、しっかりとへび呼ロイドを見る。
「なんだっけ!?」
「アーヅーチーィイイイ!!」
まあ、
よく回想すると、アヅチはへび呼ロイドの同僚の話を、きちんと聞いていない。
「下水道でピクニックするお友だちよ!」
の、マツバのフォローも
「単語がいろいろ足りてないけどね!!」
へび呼ロイドは窓の外を見る。

「ギャーズンドコズンドコに捕えられてしまった同僚を助ける旅でしょ、これ!!」
「そうだったのか」
アヅチが云う。
「じゃあ、この海一族の村をふわふわしているってことは」
「解放されたんじゃない?」
マツバが言葉を継ぐ。
「・・・あ。そういうこと?」
じゃあ。旅は終了??
と
「父さん、大変だ!!」
ナギサとシオリが、バーに駆け込んでくる。
「ナギサ!?」
ヘイマスターが慌てる。
「人前では、ヘイマスターと呼べと云っているだろう!!(怒)」
「ヘイマスター!!」
ナギサは、一からやり直す。
「南一族から仕入れた新豆を、白いのが食い散らかしてる!!」
「なんだって!?」
「ど、同僚たちが!?」
へび呼ロイドは目を見開く。
「「南一族の豆を!?」」
アヅチとマツバの声がシンクロする。
「・・・雑に食べるなんて、許せないわ」
「当たり前だ!」
ナギサとシオリも頷く。
「うち(海一族)だって、金掛けて仕入れてんだ!」
「晩ごはん・・・」
「・・・決まったな!!」
アヅチのかけ声に、3人(マツバ・ナギサ・シオリ)が頷く。
「「「「退治だ!!」」」」
「・・・ふっ」
ヘイマスター、若者たちの青春に涙する。
「感動した! 君たちにこれを送ろう!!」
さあ。受け取れ!
水辺の周囲4一族にそれぞれ伝わるという、伝説の武器。
ここにそろいし4人の勇者たちよ!
それを受け継げ!!
「ハエ叩き、を!!」
「やめれーぇええええ!!」
いいところで、へび呼ロイドがとめる。
「や、め、れぇえええええ!!」
「なんでよ」
マツバは、ハエ叩きを振り回す。
「こんなにすごい武器ないわ!」
「おい、これを見ろ!」
ナギサが驚く。
「このハエ叩き、こっち側にピンセットついてるぜ!」
この世界では、すごいオプションらしいです。
「やーめーれぇえええ!!」
へび呼ロイドが云う。
「まず、君たちは、参加しなくても大丈夫です!!」
「はあ??」
ナギサとシオリは、へび呼ロイドを見る。
「みんなで退治したほうが早いじゃない!」
「そうだ!」
「大丈夫です!!」
「はーーん」
アヅチが云う。
「へび呼ロイド、お前、時給を払うのが惜しいんだろ」
「そうなんだけどねっ。でも、それだけじゃな」
「わかったわよ」
マツバが、一歩前に出る。
「人手が足りないんじゃしょうがない」
そして、腕まくり。
「南一族式の、盛大な魔法を見せてあげようじゃない」
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