先日、ミュンヘン空港の近くの町フライジング(Freising)に
早朝、行く用事があった。
携帯アプリで電車を検索したところ
いつも使っているS-Bahnの各駅停車だと
40分かかって到着が待ち合わせ時間ギリギリに到着する。
一本早い電車は一時間くらい前に到着するけれど
乗車時間は26分なので、それほど出発は早くはない。
今までの経験から
ぎりぎりで何かあったら遅刻と言う事態は避けたいので、
遅くなるより早く行った方が安心。
当日、ミュンヘン中央駅6:48分発の電車のホームに行ったら
一昔前を思わせる古い電車が止まっていて
行先がプラハとなっていた。
チェコ語が書いてあるのでチェコの電車だった。
中に入ってみると
6人掛けのコンパートメントになっている。
座席予約はしていないので
適当に空いているところを二等席に見つけて座った。
なんのアナウンスもなく電車が静かに発車。
車外も車内も古い感じだけど、
乗っていてもほとんど揺れもなく快適だった。
通路には速度、停車駅が順番に表示されて、
現代の電車とサービスはあまり変わらない。
途中いつくかの車両は切り離されて、
最終的にプラハに着くのは4両だけ。
所要時間、5時間42分。
私は最初の駅で降りるけど
いつかこのレトロな電車でプラハまで乗ってみたい・・・
前に読んだ「プラハの春」
まだチェコは共産主義下にあり、
そこへ赴任した日本人外交官と
反体制派活動家の東ドイツ人女性との
禁断の恋物語を思い出してしまった。
ドイツの壁が崩れて、早や34年。
その頃生まれた子供たちももう立派な大人になっている時期。
もう、これについては歴史の教科書の一項目になった感があるけど
未だに世界中のどこかでは常に紛争が絶えない。
日本人は平和ボケと言われるけど
平和ボケするほど平和な国であることは
私は幸せなことだと思う。