昨夜、胸のあたりに力強く光るエネルギーを感じて、私は満たされていた。

他に何にも欲しいとは思わなかった。


しかし今朝、そのエネルギーの存在を感じなかった。

心にポッカリ穴があいたようだった。

かなり不安になった。

何とかして、また感じていたかった。

心をすませばいいのかな?

浄化すればいいのかな?

信じればいいのかな?

試してみたけど、うまくいかなかった。

慌てる必要はないと頭では分かっていたけれど、なんとかしてまた感じたかった。

この心の空っぽさを、昨夜のようにエネルギーで埋めたかった。



ふと気づいた。

愛欲かな、これは。
心が不安に満ちて、何かを求めている。

この空っぽな空虚さを、何とかして埋めようとして、しがみついてる…執着だな。

心が昨夜の光に捕らわれ、自由でなくなっていた。

…う〜ん…地球では、みんなこれが普通なんだろ。

誰もが不安で何かにしがみついてしまうから、自分のことで精一杯になって、「まず自分さえよければ、…」そんな考えの前提が心をしめてしまう。

その結果、人を傷つけたり、傷ついたり、いろんな悲しい事件がおきている。

悲しい事件を引き起こす土壌が、この世界にはある。



また、ふと気づいた。

この空虚のままでも、いいんじゃないか?
空虚なら、空虚のままで。
そこを埋めようとしなければ、どうなるんだろう。

心の器を空のままにしておくことが、不安なのだけど。

そのままでいい、と強く思ってみる。強引な気もしたけど、やってみた。

…少し心の状態が変わった…あぁ、求めていないからか。

まだ光は感じないけど、少なくとも心の自由さをある程度、取り戻したかな。

そっか。
これは、空っぽなときにも、光も何も求めない練習なんだね。

いいよ。何も求めない。

…おぉ…おぉ…上半身に光が戻ってきたぞ。