ある日の二時間目終わり、僕はとてもお腹が空いていた。昼ごはんまであと二時間も授業がある。確実に耐えることはできない、と思った僕は購買に行くことにした。購買といっても僕が通っている学校の購買は、購買部です!!買ってくださーい。とjkが言っていたり、焼きたてのパンがパン地直送されてきたりするわけではない。僕らの学校では廊下の一角で、小さいお婆さんがパンとジュースとを売っている。本当に一角なので、一年生は最初購買があることに気付かない。寂れているため、あまり利用者もいない。週に一回か二回くらい、クラスの誰かが買っているのを目撃する程度だ。僕も一度メロンパンとコーラを買ったことがあるくらいで、(甘っ!)今回で二度目の利用だった。

 もう前買った時の記憶を失っていたので、どういうふうにパンを選んで買うのかわからなかった。おばあさんに話しかけられるであろう間合いの一歩外から覗き込むようにしてパンを物色する。ウインナーパン、メロンパン、クッキー。ちょっと待ってくれよ。どれも値札がついていないではないか。これ何円だ?。目に入るあらゆる情報を高速で処理していく。値札がない。ない。ない。ない。何円だこれ。すると隠れるようにして、プラスチックのトレーに入ったカツサンドが売られていることに気がついた。それだけはスーパーで売っているのと同じような形式で販売されていた。カツサンドには278円(税込300円)の文字。さっさんびゃくえん?????!!!!!高い。高校生に与えられるお小遣いの平均は5000円。ここから、月に一度は友達と遊ぶ、つまり3000円はクラスに在籍するものとしての税金に取られる、と考えると残り2000円。2000円のうち300円の占める割合は、3/20より0.15。自分が使えるお金の15%を占める。これを、手取り30万円の社会人に換算して考えてみよう。今「生活費 平均」でグーグルにかけたところ、単身世帯で150000円と出てきた。よって残りは15万円。次に、貯蓄額について平均を調べると、30%と出てきたので、10万円を貯蓄額とする。よって残りは5万円。50000*0.15=7500よって、高校生の300円には社会人の7500円分の価値があるのだ(証明終)。そんな高額なパンを買う気にはならない。かと言って、値段のわからないパンを選び、「えーっと、それは500円です。」「、、、や、ややっぱやめます。」みたいにキョどりまくって、コミュ障を晒してしまいたくもない。あともう物色しすぎて、離れたら購買意欲を示すだけ示しといて離れていった、鰻の蒲焼きの匂いで白飯食ってる変なやつの亜種みたいに思われてしまうかもしれない。仕方がない、ここは買うしかない。財布から300円を出して、僕はお婆さんに立ち向かった。

「すみません。これください。」

「はーい。280円になります。」

??????????。300円でもなく、278円でもなく、にっ280円!?!?!?。ちょっと待ってくれ。それは計算が狂う。えーっと、2000円のうち280円が占める割合は、28/200でしょ、それに5万円をかければいいから、28/200*50000。えーっと7000円か。何計算しとんねんいらんやんけ。あ、関西住みばれた。いやそんなことより、280円なんで?。なんで20円だけ僕らに優しいの?〇〇高校のみんなは忙しいからな、二十円安くして応援してあげようか、じゃないねん。それやったら教師陣に呼びかけて、予習の削減を依頼してくれ、僕ら予習のせいで休みの日がもはや休みの日じゃないねん。

「ちょっまっへ。」

「どうにかされましたか。」

「い、いやな、なにもないです。」

おばあさんの謎の優しさによって生じた混乱によって、コミュ障が露呈してしまうという悲しみは留まることを知らず僕の体の中を駆け巡った挙句尿素となって排出された。尿の排出速度を1ml/分。原尿の排出速度を1200ml/分。原尿に尿素が0.03%、尿に尿素が2%含まれる時の濃縮率を求めなさい。