昨年12月、会社を無断で休んだ。

 

身体がもう限界だとサインを送っていたのだろう。

以前からストレスのかかる環境にさらされると体が鉛のように重たくなり、動けなくなることがあった。

 

それでも何とか会社に通い、仕事をこなしていた。

 

しかし、限界が来てしまった。

 

風邪のような顔のほてりと悪寒、全身に鈍い痛み、集中力の低下など

最初はただの体調不良だと思っていた。

 

しかし、翌朝になってもベッドから起き上がれない。

私の中で何か糸のようなものが切れた。

会社を無断で休んでしまった。

 

私はこの時、自分が普通じゃない状態にあることに気づいた。

 

今までは病気で休んでも自分が責任を取ればよい。

だが、会社に入ったからには私だけの問題ではない。

これは一度病院に行くべきだろうと思った。

 

精神科と心療内科の違いについては意外と知られていない。

ざっくりと誤解を恐れず違いを説明すると

精神科は「脳みそのバグを治すところ」

心療内科は「脳みそのバグ由来で生じた体の不調を治すところ」

という分け方になる。

 

今回私は体の痛みや悪寒があるので心療内科に行くことに決めた。

心療内科は予約でいっぱいだと思っていたが、思いの他すんなり初診の予約が取れた。

 

そして当日、病院に行き自分の症状を説明した。

以前から体調に浮き沈みがある

大学でカウンセリングを受けたこともある

最近になって風邪のような症状がある

などなど・・・

 

担当の先生は、落ち着いた口調で論理的な説明をしてくれた。

強いストレスがかかり続ける状態が続くと、体の興奮状態を抑える機能に障害が生じること

そして私は「双極性障害Ⅱ型」である可能性が高いことを教えてくれた。

 

双極性障害は、躁になる時期と憂鬱になる時期を繰り返す病気だが、双極性障害Ⅱ型は躁の状態が強く表れない。

少し気分がよくなったと思ったら、また強い憂鬱感を感じる時期がやってくるのだ。

 

まさしく私のここ1年の状態そのものである。

 

 

先生は私に薬を処方してくれた。

「向精神薬」と書かれており最初はとんでもなく不安になったが、現在では非常に感謝している。

 

飲み始めてまだ1か月だが、明らかに気持ちの振れ幅が小さくなっている。

ネットでは「向精神薬は麻薬」などという噂が広まっているが、私は薬によって救われている。

精神錯乱などしていないし、薬が欲しくてたまらないなどということもない。

しいて言えば喉が渇くのと、性欲が減退したくらいだろうか。

 

もし、このブログを見ている人の中に気分が憂鬱で原因不明の痛みなどを感じている人がいたら

私のように実生活に支障が出る前に病院で診てもらってほしい。