アンメットーある脳外科医の日記ー | とあるワナビーのライトノベル作家になるための追憶

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最高評価S~最低評価F
【演出力】A
【構成力】B
【キャラクター】A
【設定】A
【総合】A

 

【あらすじ】

脳疾患が招く麻痺、記憶障害、失語症――。脳外科医が診るのは、脳ではなく人生。元・脳外科医が書く超本格医療ドラマ!/日本における脳血管疾患の患者数はおよそ112万人。そして患者の多くが何らかの後遺症と闘っている。アメリカの病院から郊外の主幹病院にやってきた三瓶友治は空気を読まない。それは、少しの遅れが人生を左右する脳外科医ならではのふるまいでもあった。「脳内血腫」「第4脳室腫瘍」「失語症」の症例を収録。

 

【感想】

 

非常に面白かった。医療系の物語はかなり数が多いが、その中でもきちんと個性を出して、この作品ならではの面白さがあった。

まず脳疾患が中心になっているのだが、その様々な症例がすごい勉強になるし興味深かった。誰もが突然直面するかもしれない脳疾患に焦点をあてつつ、その人がどのように回復していくか、周りの人、社会からどんな目で見られてどんな辛さがあるのか細かく描かれていた。

そして、そうした各患者のエピソードだけでなく、主人公の三瓶とヒロインであるミヤビの関係性も魅力的で興味深い。ミヤビ先生の脳疾患の謎や、三瓶との関係性など、ミステリー的な謎解き要素もある。

重たいテーマではありながら、各キャラクターが魅力的で明るくて、読んでいてそんなに重い気持ちにならずに爽やかな読了感が残る。

いまお勧めの医療系漫画。