小学生にこんな質問をしてみる。

 

「なんで青森県ってりんごをたくさん作っているの?」

 

「りんごに適した気候だから。」

 

こう答えたら、その子は将来東大には行くのは厳しいかもしれない。(もちろん大袈裟な喩えです)

 

その小学生は無意識に

 

「作物を作る=その地域の気候を生かして作る」

 

という前提に立ち、そのbiasに縛られて物事を見ているからだ。

 

 

日本史や世界史などの歴史の流れを考える際に

 

例えば歴史の中に出てきた「日本的」「日本人の価値観」「日本の姿勢」を

 

共時的に(時間の流れや歴史的な変化を考慮せず)

 

現代の価値観をその時代に当てはめて考えてしまうことがある。

 

それでは、東大の日本史や世界史で点数を取ることはできない。

 

共時的認識から通時的(関連する複数の現象や体系を、時間の流れや歴史的な変化を考慮して考える)認識に変え、

 

「日本的」なるものを立体的に捉える必要がある。

 

 

「なんで青森県ってりんごをたくさん作っているの?」

 

「お米が作れなかったから」

(訳:「その当時の日本人にとって一番作りたいものはお米だけど、寒すぎて作れなかったから、仕方なくりんごを作ったんだよ」)

 

小学生がそう答えれば、その小学生は平面的ではなく立体的に物事を見れる人なのかも・・・しれない。

 

 

青森のりんごジュースはうまいぞ~