「完治」



と言われたその日の夜





布団に入ると

今までのことが

思い浮かんできた。



これが走馬灯っていうのかなぁ・・・





「潰瘍性大腸炎です」




と医者から言われ

両親がめちゃめちゃ落ち込み

私ももうバレーができないことにショックを受け

本当にこの先どうしたらいいのかわからなくなった10年前



本当にいろんな人に支えられた。

医者や看護師はもちろん

特に



『家族』



の存在は大きい・・・



いつも傍にいてくれるだけで

励みになった。

そして


中学・高校のクラスメート・・・



授業中トイレに行くとき

みんながかばってくれた・・・。



中には私の病状なんて知らない先生に





「授業終わってから行きなさい」




と言われたら

すぐに


「シン君病気なんやから行かしてあげてよ」


と・・・。






中学のときは

どの先生も私の体のことを気遣ってくれた。


担任と学年主任の先生には本当にお世話になった。


特に学年主任の先生には

普段怖いし厳しいことも言われたけど

それは私の体を思って言ってくれていた。


私が中学選抜に選ばれたとき

学年主任は言った



学年主任 「シン、先生はバレーを続けることは反対や。おまえもよぉ考えてみろ。



       これから先のほうが長いしいつでもできるんぞ。今だけやないんやぞ。



       今はゆっくり治せ。」



と・・・




みんな・・・




みんな・・・




本当に私の体を心配してくれた・・・。





中学を卒業するとき

母と一緒に学年主任の元へ行った。



学年主任 「将来シン君と一緒に教師ができたらどれだけ頼もしいか・・・


       シン君は人の痛みがすごくわかると思います。


       これは教師としてすごく大事なことです。


       県内の大学に福祉を勉強するところがあるので、福祉を学んで、


       将来本当に一緒にしたいです。。。」



その言葉がきっかけで私は福祉の道へ進んだ。


この学年主任の言葉がなかったら


「福祉」


という言葉は出てこなかっただろう・・・。




先生・・・






先生と一緒の「教師」にはなれなかったけど



今は「福祉」という道に進んで誰かに必要にされる人間になれるように頑張っています!!










高校へ進学してもいろんな先生方に支えられた。

特に部活の恩師は僕を特別扱いせずみんなと平等に接してくれた。


時には厳しいことも言われた。



恩師  「おまえしっかりせんか!!何や!おまえ病気に負けるんか!!」



この言葉は私の胸に激しく突き刺さった



絶対負けるかぁと奮い立たせてくれた。




どんなにつらい練習にも歯を食いしばり付いていった。



中学3年の春




恩師  「シン君を中心に3年計画でチーム作りをして全国へ連れて行きます」



私の病気のことを知っている上で言ってくれた言葉



この人の下だったら大丈夫。


着いていこうと思った。






先生・・・








私は先生のあの言葉がなかったら潰れていたと思います。

先生はいつも僕を特別扱いしなかったですね。僕はそれが何よりうれしかったです。

だから勝った時すごくうれしかったです。みんなと一緒に喜びをわかちあうことができました・・・

『春高』の県予選で優勝したとき、先生は言ってくれました。



「シンを胴上げしてやれ」



と・・・。その言葉でみんなは私を胴上げしてくれました・・・。



涙が出そうなくらいうれしかったです・・・。








そして何より


家族・・・




私のせいで遠出をしなくなったのに

何一つ言わなかった。



入院しているときも

毎日

毎日

朝と夜

足を運んでくれた。


ただそれだけでうれしかった。


すごく重荷になっているはずなのに・・・



朝もいつもより早く起きないといけないし


夜も仕事で疲れているのにいつも遅くまでいてくれた



薬の副作用が出たときも

母さんが医者に激しく怒ったと聞いた・・・


すべて私のために・・・



母さんありがとう・・・




容態が急変したとき


必死に耳元で








「頑張れ!頑張れ!」








と声をかけてくれた。








全部聞こえていたよ・・・







今でも覚えているよ・・・




父さんが言ってくれた言葉で頑張れたんだよ・・・








父さんは僕が入院しているとき言ってくれたよね


「優勝したぞ!みんな頑張って優勝したぞ!おまえも頑張れ!」


って




あの言葉を聞いたときすごくうれしかった。

何よりの励みになったよ。







みんな頑張ったんだ・・・




部活のみんな・・・



本当にありがとう・・・


みんなのおかげで病気に負けずに頑張ることができました。









今まで支えてくれたみんな


僕は潰瘍性大腸炎に勝つことができました。


治らない病気に勝つことができました。


まだまだ終わっていないかもしれない


また再発があるかもしれない。


けれどもみんながいたら全然怖くなんかない。





本当に・・・







本当に・・・







本当に・・・











心の底からみんなに「ありがとう」を言いたい・・・















みんな





ありがとう・・・








Fin









今一度

「一期一会」

という言葉を考えたとき

私は潰瘍性大腸炎という難病にならかったらまったく考えなかった言葉だと思います。


会うのはその一瞬しかないけどその一瞬がすごく支えになるし励みになることだってあります。


この病気に出会ってから本当に「一期一会」って大事だなぁって感じるようになりました。


今でもこの言葉自分の中で一番大好きな言葉だしとても大切にしたい言葉です。








そして今までブログを読んでくれた皆さん



本当にありがとうございました。



皆さんが読んでくれたおかげで


無事全てを書ききることができました。












同じ病気で苦しんでいる方に少しでも希望を持っていただきたいと思い始めた日記。


私はやっと書ききることができました。





まだ私の中では病気との闘いは終わっていません。

いつ再発するかわからないのがこの病気の特徴です。


次この日記を書くことがあるのは恐らく再発したときだと思います。


そうならないように日々気をつけます^^



だから次会うときは再発したときかな^^;






何はともあれ

皆さん本当にありがとうございました!!





是非感想をmixiのほうに書いてくれたらと思います^^

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=400924505&owner_id=3446950





潰瘍性大腸炎と闘っている方たちに最後の勇気を!



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