朝夕冷え込み、

冬も近付いてきましたね。


今回は「石の効能について」です。


石に効能はある?


石に魅力を感じる一つに、石の効能が挙げられると思います。「金運アップ」「恋愛成就」などなど…。石によっても得意分野があるようです。パワーストーンと言われるように、持っているだけで果たして効能はあるのでしょうか。


シャーマニズムと鉱物

水晶ならば、「浄化力がある」「霊性の向上ができる」「精神を安定させる」等の効能が知られています。何故そのように言われるようになったのでしょう?


一説に、現代のように医学や科学がが発達していない時代でも、人間は集団で社会的な生活をしていました。時には病気になったり、亡くなってしまうことに、神秘性を感じ、人間の力の及ばない自然現象に「神の力」なるものが働いていると考えられていました。

そして、病気や怪我の治療、子どもの誕生や死に、「神の力」を借りたシャーマンが、儀式を執り行い社会生活を営んできました。シャーマン達は、特に美しい色や形状の鉱物を、自然からの贈り物と捉え、儀式や、治療に使ったり、崇拝したりしていました。そこから鉱物にも自然の神の力が宿っている、力があると現代まで伝えられた伝統があります。


誕生石はだれがきめたのか

自分の生まれた月に定められた誕生石を聞いたことがあると思います。

「旧約聖書」の「出エジプト記」には、ユダヤ教の高僧が着用した胸飾りが紹介されています。胸飾りには12の宝石が縫い付けられていたそうです。また「新約聖書」の「ヨハネの黙示録」では新エルサレムの東西南北12の門があり、それぞれ異なる12種類の宝石で飾られたと書いてあります。これらの12種類の宝石が、後に12ヶ月に振り分けられ、誕生石が決められたというのが一般的な説となっています。


誕生石を身につける習慣が初めて広まったのは18世紀のポーランドです。ポーランドに移住してきたユダヤ人の宝石商が広めたものと言われています。


生まれ月の宝石を身につけると、病気や不幸を避け幸福を招く…これは占星術の信仰ですが、この信仰とともに広くヨーロッパで一般化していきました。


商業目的で選ばれた誕生石

現在の誕生石の選定は、20世紀に入り商業目的でアメリカやイギリスの宝石商組合により決められました。石の効能も、宝石の付加価値を高めるためのものとも言えます。


1月…ガーネット

2月…アメシスト

3月…アクアマリン、ブラッドストーン

4月…ダイアモンド、水晶

5月…エメラルド

6月…真珠、ムーンストーン

7月…ルビー

8月…サードオニキス、ペリドット

9月…サファイア

10月…オパール、トルマリン

11月…トパーズ

12月…トルコ石、ジルコン


効能はないのか

では、石や宝石は何の効能もないのでしょうか?これには諸説あります。石の力を感じる人、感じない人様々です。ただの鉱物である事実は変えられません。


ただ、自然からの贈り物として大切に思う気持ち、石や宝石の美しさ、神秘性、職人さんのカッティング技術、デザイン性を楽しむことは素適なことです。そして自分の経験から次のことは言えるのかなと考えます。


石の効能により力を得たいという「欲」は、似た波長の低級霊を呼び寄せる。鉱山から発掘され人の「儲けたい欲」が石に付着していることがある。…ちょっと怖い話になりましたが、石に向き合う時は「欲」を持たないことです。


続編はまた書きます。

お読みいただきありがとうございます。