映画『麦秋』日本、1951年。
今日は小津安二郎の『麦秋』を観ました。
これを観るのは2回目です。
終戦から5年ほど後の鎌倉を舞台にした3世代7人家族の物語です。年老いた両親、兄夫婦、甥2人とともに暮す28歳の紀子に縁談が持ち上がるのですが、やがて幼馴染で子持ちの男との結婚に至るまでの経緯(いきさつ)を描いています。
映画のテンポは全体として緩やか。
家族や友人との語らいのシーンの台詞の一つ一つが、洗練されている。
BGMを含めて、とても静か。
感情表現は、私たち現代の日本人では、相手に伝わらないのでは?と思うほどに細やかすぎる…。
今の映画やテレビドラマの多くが、
とてつもなく早いテンポでストーリーが展開され、
刺激的なシーンで埋め尽くされていることを思うと、
何と刺激の薄い映画であることでしょう…。
十代~二十代といった若い頃は刺激を求めて彷徨(さまよ)っていたので、
当時の自分にはこの映画のよさがまったく分からなかったのでしょう…。
今回あらためて観てみて、心が洗われた気がしました。
小津映画はまだ観ていない作品も多いのですが、
これからゆっくりとひとつひとつ
味わっていきたいです。
