映画『ニキータ』フランス・イタリア、1990年。
大ヒットしたとは聞いていましたが、内容をほとんど知らずに今回初めて観ました。
(今まで「ただのアクション映画だ」と知ったかぶりをしていたのですが、アクションというよりもフランス流の恋愛映画だと言ったほうがベターであることが分かって、何だかちょっと恥ずかしかったです。)
薬物中毒で殺人犯のニキータが国家の秘密機関で教育と訓練を受けて工作員(殺し屋)となるが、一般的な生活を送り恋愛をする中で、殺し屋としての任務に葛藤する…というお話です。
(映画『マイ・フェア・レディ』(アメリカ、1964年)の殺し屋版?ともいえるのでしょうか?)
ニキータの誕生日に上司のボブから訓練所から連れ出され、レストランでディナーの際にバースディ・プレゼントを渡されたらその中身は拳銃で、訓練の最終テストで殺人の任務を言い渡される、というシーンには吹き出しました。
ニキータとマルコとの絡みはまさにフランスの恋愛映画。
アクションシーンには激しさはあるものの、それを見せ場にしている訳でもなさそうで、抑制されていて、ハリウッドアクション映画の一部が苦手な私でも楽しめました。
ラストシーンのマルコとボブのやり取りは、ニキータを想う二人の姿が印象に残るもので、感銘を受けました。