
☆今夜は、春風亭柳朝『NHK落語名人選46 五代目春風亭柳朝』ポリドール、1993年、を聴きました。
☆「つき馬」と「佃祭」の2席(ともに収録年月日不明)を収録しています。
☆歯切れの良さ、テンポの速さ、「本物の江戸弁」といわれるところが五代目柳朝師匠の売りですが、それをストレートに味わうことのできる2席です。
☆「つき馬」は、古今亭志ん生師匠に教わり、志ん生師匠の型で演り、台詞もほぼ志ん生師匠と同じものでありながら、志ん生師匠とは比べ物にならない猛烈なスピードでサゲまでもって行きます。爆笑ものの廓噺でありながら、観客は笑っている暇がないほどです。その力技(ちからわざ)に圧倒されます。
☆「佃祭」は、人が大勢亡くなるという本来は暗い噺でありながら、柳朝師匠にかかると、そのテンポの早さで最初から最後までなんとなく明るい印象を持つので、聴いていて不思議に感じます。
☆林家正蔵師匠の弟子であり、また弟子に春風亭小朝師匠を持ちながら、二人ともにあんまり似ていませんが、噺を聴かせるという点では共通するものが多く、やはり3人は子弟であるとも言えそうです。
☆若くして亡くなったので、「五代目柳朝」を知らない落語ファンも多いかと思いますが、「本物の江戸弁」の落語家の噺を聴いてみたいと思ったら、ぜひこのCDや、柳朝師匠の口演を聴くことをお薦めします。