☆第523回落語研究会、於東京三宅坂・国立劇場小劇場、2012年1月12日。
☆演目。
春風亭一之輔 「初天神」
柳家一琴 「松山鏡」
古今亭志ん橋 「火焔太鼓」
仲入り
柳家花緑 「平林」
柳家さん喬 「雪の瀬川(下)」
☆今年初めて聴く落語会でした。
☆一之輔さんは3月の真打ち昇進を控えています。しかしそこで止まって考えるのではなく、どんどん進化していく、ますます面白くなっていくようでした。「初天神」にも何の迷いもないようで、絶好調と感じました。
☆一琴師匠の「松山鏡」は体格とは違って、講談調で颯爽としていました。
☆志ん橋師匠の「火焔太鼓」は、志ん生師匠・志ん朝師匠の親子が作り上げた「火焔太鼓」という噺、「古今亭の宝」を大事に守っていこうという強い意志の感じられるものでした。
☆花緑師匠の「平林」は落語研究会で演じられるのは35年ぶり3度目だとか。独自の「大人の中途半端な親切で子供があたふたする噺」という解釈に基づいての弾けた感じの演出が印象的でした。最近の花緑師匠の弾けっぷりは、「柳家の枠」を大きく超えているように感じます。
☆さん喬師匠の「雪の瀬川」は先月の(上)に続いて(下)でした。控え目な演出の中で若旦那と瀬川花魁との関係の純粋さが引き立てられ、聴き惚れてしまいました。願いが叶うならば、国立劇場のような大人数相手ではなく、100~300人くらいの会場でもう一度聴きたいと感じました。珍しい噺、演り手のいない噺だそうですので、貴重な機会だったと思います。