
☆今夜は風呂上がりに、五代目三遊亭圓楽『落語 昭和の名人完結編(19)五代目三遊亭圓楽』小学館、2011年、を聴きました。
☆「浜野矩随」(1976年)と「悋気の火の玉」(1983年)の2席を収録しています。
☆五代目三遊亭圓楽師匠という落語家ほど「師匠」と呼ぶのがしっくりこない落語家はいないと思います。これは落語家としてよりもテレビ番組「笑点」の司会者としての印象が強すぎるからでしょう。「師匠」と呼ぶよりも「圓楽さん」と呼ぶのがしっくりきます。ですのでここではあえて「圓楽さん」と呼びます。
☆圓楽さんといえば「浜野矩随」、「浜野矩随」といえば圓楽さん、浜野矩随=圓楽さん、ということになっていました。圓楽さんの「浜野矩随」が有名になりすぎ、他の落語家がほとんど演らないことになったのもそれに拍車をかけました。また圓楽さんは「浜野矩随」ばかり高座にかける落語家というイメージも固いものとなりました。これは圓楽さんにとっても、「浜野矩随」という噺にとっても不幸な出来事であったでしょう。その理由はこのCDの「悋気の火の玉」を聴けば分かります。圓楽さんは「浜野矩随」以外にも軽く聴ける噺ができる落語家だったことを、落語ファンは忘れていたのではないでしょうか。
☆とはいえ、圓楽さんの落語はこのCD1枚で「浜野矩随」を堪能すれば十分なのかもしれません。それほど丹精込めた噺になっています。日曜日の夕方の顔、「笑点」の司会者としての圓楽さんしか知らない人に、特に聴くことをお薦めしたいCDです。