それから、暫く経ったある日の早朝。

寝床の肌寒さで目を覚ました、イツァトリは、足枷の鉄球を引摺り、
長い眠りについているカズキの上半身を起こすと胸に耳をあてて生存確認をする。

蘇生が上手くいっていることに安堵し、身を清めたところで、
梟の半獣人の執事が運んだ粗末な朝食を食べた。