1『ハックとウルスラ。時々、オレ。』続き
『夏バテの頃に』
忙しなく蝉が鳴く今日この頃。
レイは、夏バテで突っ伏しいた。
『ニャア。』
「すばるは元気だな。」
『そうでもありません。』と言いたげなすばるの顎を撫でていたところに
ルナモンが包みを持って戻って来た。
『レイさん、レイさん!上手い具合に漬かりましたよ!』
「何がだ?」
『忘れたんですか?初ガツオを買った時にオイル漬けしたツナですよ。』
「あぁ。そういえば、漬けてたな。」
『ニャア。』
『ダメですよ。すばにゃん。これは今からのご飯にするんですよ。』
「ちゃんとしたの食わしてやるから、こっち来い。」
猫パウチのカツオを開けて餌入れに盛る。
『手作りツナのソーメンチャンプルにしようと思っているんですが、
レイさん食べられますか?』
「少しだけなら......。」