女幽霊は美人ばかり。


てな論争が当場末ブログで盛り上がるかなと思いつつも大して盛り上がらなかった。

(コメント頂いた皆様には感謝申し上げます。)

やっぱ、場末だなぁ、相変わらず。大して面白くも怖くもないもんなぁ。


でも、思い返せば、当場末ブログにも、いわゆる美人でない幽霊のネタ

散見していた事を、今更ながらに思い出しつつ。

50を2年も過ぎると、記憶力がアヤフヤになり、この幽霊、記事にしたかなぁ?

したんじゃないかなぁ? たぶんしたと思う... まちょと覚悟はしておけ

と、さだまさしみたいな事をいいつつ、まあ、たぶんしてると思うので、

旧くからのご常連さんには記憶の隅っこに引っかかるかもしんない。



こんなハナシです。

マエフリがあって。


もう30年も前、私TOが新卒で就職した、某自動車メーカー。

そこが造ってたRX–○に乗りたくて、製造元に入れば安く買えんじゃないかと、

そう思って、入社試験とかを受けて、首尾よく合格して

「君は東京採用だから、地方転勤はないよ♡」

と云われて入ったはいいが、2年目からやれ北海道だやれ九州だと、

日本全国あちこちすっ飛ばされて、あれは大嘘だったんだなぁと気付くも

時既に遅く、それぞれ辛い思いも楽しい思いもして、

どっちかっつーと、楽しい思いの方が勝ってるので、まあ楽しかったんですが。


若かったし、RX–○も乗ったし(世間じゃ、RXと言えば78なんだけど、

私TOにとってはやっぱ7、あの車なんだよなぁ...)、しかも独身だったしねぇ。

アレ乗ってたら、本社の女の子とかが、こぞって横に乗ってくれたんだよなぁ。

派遣で来てた受付の超絶かわいいおねえちゃんとかもなぁ...。

嗚呼、いい時代だったなぁ...。 いや、ごっほん。ごっほん。



そんなこたぁどうでも良くて、札幌ですよ。札幌で仕事してた時のハナシです。


同期のかばごじら君ってのがいて、本名は忘れたけど、かばごじらと呼ばれてて。

彼が、やはり同じ時期に札幌に赴任しててですね。すごくいい奴なんですけど。


そのかばごじら君が、事もあろうに、住んでるマンションにお化けが出るので、

住まいを変えて欲しいと、上司に訴え出たんですわい。


当時、同じマンションには、いっこ上の先輩とか他の同期とかも(勿論別部屋ですが)

住んでいて、確かにみんな、「うちのマンション、陰気なんだよ。

何故かベランダが北向きで、部屋ん中に陽が差さないし...」とか言ってた。

でも、具体的なお化けバナシは聞かなかったんですわい。


鑑みると、みな若く独身で、すぐ近所にすすき野があったので、

夜はお化けにかまってる暇はなかったのではないかと...。

まあ、20代前半のすすき野ですから、ねぇ。推して知るべしですわいな。


しかしその中、かばごじら君は、真面目な童○(当時の本人申告)で、

仕事が終わると真っすぐ部屋に帰って、趣味の鉄道に三昧してたようです。


で、かばごじら君のとこに出たお化けってのが、さらっと言うとこんな感じ。


夜寝てて、金縛って、目を開けると、天井に赤ちゃんとか子供の顔が、

びっしりと貼り付き、わんわんと泣いていた。泣き声は聞こえなかったが..イメージ 2

(↑)想像再現図(部分)。 こんなのが、びっしりと...(たぶん)。


こんなのが出るようになって、もともとガリガリ君みたいな体型だったかばごじら君

の身も、文字通りガリガリになりそうな日々。

それで、已む無く上司に訴え出たらしい。


で、かばごじら君は、そのマジビビリの熱意の為か、

それともあんまり仕事が出来なかった為かは定かではないが、

ともあれ目出度く願いが聞き届けられ、

とっとと、もの凄いど田舎の事務所に飛ばされ栄転して行きました。


かばごじら君がそれで凹んだかと言うと全くそんな事はなく、

お化けが出ないだけでなく、鉄っちゃん的にも廃線寸前のローカル線で

通勤するのが楽しくてしかたないと言ってましたっけ...。


とまあ、ここまでが、マエフリ。




その頃札幌では、いくら何でもお化けが出たって大マジメに言うこたないよな~、

とか、笑ってた一同。


しっかーし!! 英語で言うとBUT!! 


我々の小ボスだった、その、いっこ上の先輩の部屋にも、出たんです。

こんなのが。

イメージ 1

(↑)想像再現図 『ストップ!!ひばりくん!』の犬井犬子ではない。と思う。


夜寝てたら金縛って、こんなのがベッドサイドに立ってたんだとか。

チリチリパーマで、紫スパッツの、おばちゃんが。


Oさん(その先輩ね)は、その時、ビビるとか怖いとかより、

むかっ腹が立ったそうです。

「ああ、やっぱ。このマンションには出るんだ..,。

かばごじらの事笑って悪かったなぁ。

しかし、かばごじらんとこにはあんなにお化けっぽいのが出て、

何でオレのとこにはこんな
場末の飲み屋のババぁなんだよ!!」と。


で、怒りに任せて、Oさんは、紫スパッツババぁの腹をぶん殴ったんですって。

金縛りを気合いで振りほどいて!! 思いっきり!!

ボスッツ!! っとね。
(『ボスッツ、話は聞きました』はヤマさんだが、それはまた別の話。)


確かな殴った感があり、その刹那、紫スパッツババぁは、ふっと消えたらしい。

お化けに勝った!! 

Oさんは、そんな深い満足感と共に、眠りに落ちたと。



そして、翌日、事務所で皆にその体験を面白可笑しく喋くってたOさん。

「さっすが、凄いですね~!!だてに千葉は銚子でケンカばっかしてた訳じゃない

っすね~!!」 とか、「銚子の漁師と幽霊じゃ、やっぱ漁師の方が手応えありますか!!」

とか、出身地に引っ掛けたツッコミを一身にウケていい気になっていたOさん。


その夜に体験する事になる、真の恐怖を知らずに..................。

(続く)



こんな記事が、続くのか!?

いいのか、そんなんで!?