Xmasに心霊スポットに行く奴もないもんだ。
しかし、取材班は行く。…たった独りでも・・・。
藤沢。 湘南をシンボライズする江ノ島を擁するので、一般的には、海、湘南のイメージがあるらしい。
しかし、実は南北に長く、つまり、市域の8割くらいは内陸な訳で、
実際住んだりしてみると、あまり海とか湘南とかに縁のない生活を送る事になる。
そんな藤沢市には、結構内陸の方に大庭城の城跡があり、
今は城址公園に整備されているのだが、そこが以前から結構な心霊スポットとなっている。

旧くから、こんなブログに来て頂いている方々には薄々知れているが、実は私TO、
以前は大庭城址のすぐ近くで働いており、しかも、ここはご先祖様の所領地だった
という事で、何かの縁を感じるとともに、何度も何度も大庭城址には行っていたのである。
さて、我がご先祖様ゆかりの大庭城址に、どんな幽霊がでるのであろうか。
昔からの噂&ネット上で囁かれているのは、やはりと言うか芸がないと言うか、落武者。
城跡=落武者って、分かり易いがありきたりと言えばありきたりではある。
また、黒い影(複数)が出ると言うのもある。このあたりは、昔、酔っ払っては
大庭城址に行って、夜空を見ながらごろ寝していた私(と友人たち)にとっては、
たぶん我々のような酔っ払いか、暖かい時期にはほぼ必ず1組や1組はいる、
色気づいたカップルを見間違えたのではないかと言う気もしないでもない。
また、ここでは、ちょくちょく自殺とかそんな事件があるらしく、それが元になったハナシも
あるようだ。(足だけが歩く・・・とか、うめき声が・・・とか、そんなの。)
まあそれも、何処にでもあるハナシの域を出ておらず、今ひとつオリジナリティーに欠ける
心霊スポットではある。
のっけからそんな事を言ってしまうと、心スポ突撃もへったくれもなくなってしまうので、
イブなのに何も予定のない取材班は、取敢えず行ってみた。久々に。
(↓)道中、大庭大橋から、白化粧の富士山が望める。

大庭城址は、海抜40mの小高い台地である。
駐車場から緩い坂道を登っていくと・・・

途中、冬枯れの梢の合間から富士が覗け・・・

台地の上には広々とした公園が広がる。

鎌倉権五郎景政がこのあたりを開拓⇒子孫の大庭景宗が築城⇒息子の景親(我がご先祖様)
が軍事拠点として重用⇒景親さん、頼朝旗揚げの時には平氏について石橋山でケチョンケチョンに
やっつけちゃったので、頼朝がイケイケになった時に捕まって斬首⇒扇谷上杉氏が所有、
あの!!太田道灌が改築⇒北条早雲に攻められ落城。その後は後北条氏が所有。⇒後北条滅亡と
共に廃城。(後北条時代は、玉縄に堅牢な城が出来たので、殆ど使われてなかったらしい。)
そんな感じの歴史を歩んだと云われる大庭城。

城ができるずーっと前から、ここには人の生活があり、縄文以降各時代の遺跡が発見されてる
そうである。

何故か、足跡がいっぱいあるモニュメント? もある。

いい感じに落ち葉が積もる。

空堀や

館址などの遺構も残る。

しかし、である。
何度も何度も、深夜にここを訪れ、昼間も仕事サボって昼寝しに来ていた取材班は断言する。
ここに、落武者とかってのは、ないんじゃない? ―と。
ここは、ただの、気持ちの良い城址公園である。
