UFOが発射した怪光線に牧場主が殺されたと言う「エイモス・ミラー事件」。
このネタ、子供の頃に読んだUFO本に載っていた気がします。
いかにもオカルト・ブーム真っ最中なお話なので、ご紹介を…。
1968年2月2日早朝。ニュージーランドのオークランド郊外の牧場主エイモス・ミラー(39)は、息子ビル(17)と
二人で垣根の修理をしていました。
すると突然どこからかブーンと言う高い回転音が聞こえてきました。二人が音のする方向を見ると、200m程離れ
た林の上空に円盤型の物体が浮かんでいました。円盤の上部には円錐形の凸があり、その周りに窓が並び、円
盤全体が光っています。円盤は3本の着陸脚を出し、ゆっくりと降下すると、小川を隔てた場所に着陸しました。
エイモスは好奇心にかられ、怖がって制止するビルをその場に残してUFOに近づいていきました。エイモスが小
川の対岸に来た時、円盤から光線が発し、エイモスに命中。彼は吹き飛ばされる様に倒れました。その直後に円
盤はブーンと言う音と共に上昇し、凄まじいスピードで飛び去って行きました。
ビルが駆け寄ってみると、エイモスは既に息絶えており、頭皮と髪の毛は解けた様に無くなって、頭蓋骨が露出
していました。その後、医師がエイモスの遺体を解剖しましたが、頭皮以外の外傷は無く、頭皮消失の理由も死
亡原因も不明とされました。奇怪な事に、エイモスの骨からはリン成分が完全に抜き取られていました。
(←)UFOからの怪光線により死亡した
エイモス・ミラー。
おいたわしや…。
「怪光線」と言うフレーズといい、いきなりぶち殺される理不尽さといい、これぞ60年代UFOネタ!!
当時の子供たちはこの話を読んで、「UFOが降りてきても絶対に近づくまい」と心に誓ったのでした。
で、このネタの面白い点は、全く別のプロットも伝わっている所です。
エイモス氏が円盤に近づいていくと、脇からメロンの様な脳を露出させた宇宙人が現れ、奇声を発しながら手
にした光線銃を発射。エイモス氏は吹っ飛ばされるも命に別状は無く、そのかわりやたらと怒りっぽくなった。
検査してみると、彼の体からはリン分とカルシウムが大量に消失していた。
―と、そんな話です。
カルシウムが無くなったら、怒りっぽくなるどころか骨がぐずぐずになって死んでしまう様な気がしますが、余り細
かい事を気にしてるとこの手の宇宙人ネタにはついていけません。
―と言うわけで、エイモス氏を怒りっぽくさせたメロン頭野郎はコイツです。
TOMY『チョコベーダー』より…。
ロックンロールな宇宙人だなあ。
しかし、メロン頭と言うよりブロッコリー頭と言った方が
近いような。どっちでもいいけど。
資料が無くて検証のしようもなく、また検証する気さえ起きないので、どっちの話が真実か、はたまたどちらも
大ぼらなのかは判りません。恐らくどちらも大ぼらなのでしょう。
(たぶん「ムー」とか「UFOと宇宙」あたりは大真面目に採り上げていたんだろうなぁ…。)
事の真相をご存知の方がいらっしゃいましたら、是非教えてください!!
(参考)『恐怖の宇宙人』(村上雅彦著・学研)
(←)まだまだUFOネタの奥は深い…。