雲ひとつ無い晩夏の青空の下、以前より行ってみたいと思っていた「瀬上池」に突撃を敢行する事にしま

した。

「瀬上池」は横浜市栄区の「瀬上市民の森」の中にある、小さな池です。

「瀬上市民の森」は、磯子区の「氷取沢市民の森」や金沢区の「金沢自然公園」また、鎌倉と境を接する

「円海山」とも隣接し、一大自然公園を形成しています。


さて、「瀬上池」ですが、予てから「横浜屈指の心霊スポット」なる噂を耳にしておりました。

ここには、こんな幽霊が出るそうです。
「瀬上池のほとりで、散策中の人が母子連れを見かけた。『こんにちは』と声を掛けると、母子は
悲しそうな表情で振り返り、目の前ですっと消えていった…」

「夜に、瀬上池の周囲を見回りに来ていた消防団の数人が、淡く光る母子の幽霊を目撃した。母子は池の中ほどの空中に手をつないで漂っていた」

「自然観察の授業で瀬上池に来ていた中学生が、池の広場で白い服を着たお母さんと手を引かれる男の子が、すっと森の中に入っていくのを見た。道があるのかと思って行って見ると、そこは鬱蒼とした木が生い茂る森の中の崖地で、とても人が入れる所ではなかった」
―と、言う訳で、どうやら「瀬上池」周辺にはお母さんと子供の霊が彷徨っている様です。

ちなみに、この母子には、「瀬上池に身を投げたが、水底の藻に絡まり、遺体は浮いてこなかった…」

と言う「曰く」があるそうです。


また、鎌倉が近いからか、ここにも「鎧武者」の霊が出るとの噂もあります。

ときの声を上げながら、木々の合間を駆け抜ける武士の一団を見た者がいると。



―そんな「瀬上池」に取材班(一人だよ)は向かいました。時は9月24日9:30AM。

「本日天気晴朗ナレドモ、頭痛シ(二日酔い)」


「瀬上市民の森」の入り口はあちこちにありますが、今日は「日野峰」方面からアプローチします。
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↑入り口です。爽やかな風が木々を吹き抜けています。うーん、いい気分。さあ、行きましょう!!


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↑散策路の途中には様々な自然の解説があります。さて、ここで問題です、この動物達の名前は!?


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↑横浜市内とは思えぬ、豊かな自然。起伏も結構きつく、本格的なハイキングです。

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↑木々の合間にはこんなせせらぎが随所に流れています。手を浸すと、ひんやり冷たい。
汗ばんだ首筋にしぶきをかけて、取材班もリフレッシュ!!


気持ちの良い山道を15分も下ると、いよいよ「瀬上池」です。これが「心霊スポット」の取材だと

言う事も忘れ、すっかりハイキング気分に浸っていた取材班に緊張が…今一つ走りませんでした。
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↑ジャーン!!「瀬上池」です。三方を小高い尾根に囲まれ、そこから流れてきたせせらぎが集って

出来た池です。土色に濁っていますが、これは、雨の後だからではなく、いつもこんな感じの

様です。
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↑静かな水面に、時たまアメンボが描く水の輪が広がります。


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↑清流が八方から「瀬上池」に流れ込みます。この綺麗な水!!ホントにここは横浜市内!?


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↑柔らかな木漏れ日が、やさしく降りそそぎます。水面を吹く風が涼しく、汗もすっかり引いて、いい気持ち!!


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↑―と、ここで、取材班は水面を漂う異様な物体を発見した!!
ま、まさか、謎の生物「セガミッシー」(語呂が悪い)の出現かぁっ!!??


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↑…亀でした。のんびり浮かんで、お昼寝でしょうか。しかし、でかい!!30㎝はありそうです。

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池の周りの広場には、散策中の方達も何組かいらっしゃり、皆さんのんびりと秋の訪れを感じている
様でした。おにぎりをおすそ分けして貰った取材班は、こんな気持ちの良い所に幽霊話は無いだろう
と、独自の結論を下しつつ、おかかを噛み締めるのでした。


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↑池から流れ出る小川は、こんな洞窟や滝を形作っておりました。



さて、おにぎりをくれたおばあちゃんにお礼を言った取材班は、今来た道とは違う遊歩道を通って、

帰路につきます。


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↑おっと、竹の樋に、コップが置いてある、と言う事は「飲める」と言う事でしょうか?
―飲んでみました。ひんやりとミネラルたっぷり、と言った感じで、美味しかったです!!


はあはあ。行きは下りでよかったが、帰りは結構な登り。体力の無い取材班は途端に息があがります。
気温も上がり、再び汗が吹き出てきます…。

そして、歩く事15分!!(大した事無いじゃねぇか)やっとこさっとこ尾根筋に出ました。

見渡すと…
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↑円海山から、鎌倉方面を望む。
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↑東京湾。
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↑横浜・みなとみらいも遠望できました。(電線が邪魔だなあ…)


―いやいや、久々にいい汗をかきました。気がつけば、すっかり二日酔いも治っております。

いい所なので、今度は子供達とワンコを連れて、お弁当持って来たいと思います。


おっと、忘れてた。先ほどの問題の回答です。
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この他にも、様々な蝶々や、トカゲくんが多く見かけられました。季節には、蛍も見られるそうです。


お近くにお住まいの方は、是非一度お運び下さい!!運動靴や雨具、飲み物は必携です。

横浜市内だといって舐めていると、かなり本格的な山道に驚かされます。

ここから円海山を経て鎌倉まで…とか、六国峠を金沢・能見台へ…等と、ハイキングのバリエーションも

豊富です(↓)。
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ただし、車は停める場所がないので、公共交通機関のご利用をお薦めします。



…しかし、「心霊スポット・レポート」でも何でも無いですね、これじゃあ。

すみませんでした…。

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