明治大学出身の同僚から聞いたお話です。

かの乃木将軍の体験談です。


乃木将軍が、まだ二十代の頃、金沢に出張をしたそうです。

長期出張で、しばらく金沢に滞在する予定でした。

宿泊したのは、当時としては珍しい木造3階建ての旧家。

見晴らしを期待し、老いた女中に3階の部屋を所望しました。

しかし、なぜか毎日2階の部屋を用意されました。

面倒がって3階の部屋を用意しないのだと思った乃木青年は、ある晩強く命じました。


仕方なく、女中はしぶしぶ3階の部屋を開けました。


しかしその晩、乃木青年が寝ようと思うと何者かが部屋に入って来る気配と女の声が…。

蚊帳の上から将軍の耳のあたりに顔を近づけようとする気配がするので、はね起きて見ると誰もいない。

また寝つこうとすると繰り返し同じ事が起こり、一晩中眠れませんでした。

次の晩も同じく。

そしてその次の晩になると、老女中が2階に部屋を戻し「3階ではお休みになれないようですから」と

曰くを知るような顔をして言いました。


その時は、不思議なこともあるものだと思っただけでしたが、ずっと後に、偶然事実を知りました。

3階の部屋は、先代の頃不義を働いた妾を柱にくくり付けて干乾しにして殺した部屋だったのです




―実はこの話、同僚が大学時代に心理学の講義を受けた折、講師の中村希明氏の著書を読んで知った

ものを教えてくれました。

精神医学を専攻する中村氏は、科学的に「心霊現象」を検証し、心理学の講義でも学生に紹介して

いたそうです。

中村先生によると、「心霊現象」の大部分は科学的に説明できる。

しかし、この乃木将軍の話は、科学的な説明が出来ない事例として挙げた物だそうです。

この一方的に否定せず、客観的且つ公平に物事を見る目は、見習いたい物です。

(実際、講義も面白かったと。)

蛇足ながら、中村先生は心霊現象を見る要因として…
「やはり過労、不規則な生活、飲み過ぎなどが原因でしょうね。芸能人がわりと金縛りにあうのも当然なことで、夜ふかし、朝寝の不規則な生活、それに旅も多いですからね。12時頃までに寝れば、まあだいたい大丈夫ですよ。お酒もある程度は気分転換とか、頭休めになりますけど、度が過ぎれば精神的にも肉体的にも有害です」
と仰っております。気をつけましょう…。