思いのほか、ウケたので続きです。
で、その夜。
床に就いたOさんですが、うとうとしてるとまた金縛りに襲われたそうです。
「また、懲りもせずに来やがったか、あのクソババぁ...」と、
もう一発くらいぶん殴ってやんなきゃわかんねぇのかな幽霊ってのはと、
手ぐすね引いて待ち構えてたら、明日のジョーいや宍戸ジョーいや案の定、
紫スパッツが現れた。
金縛りなぞものともせずに振り切って、左拳を固めたOさん!!
昨夜のギャラクティカ・マグナム(右ストレート)で昇天すりゃ良かったものを...。
と、紫スパッツに憐憫した。
何故なら...。
『左を制すものは世界を制す』。
そう、あの、伝説の、ギャラクティカ・ファントム(左のよくわかんないブロー)を
繰り出そうとしたのだ!!
とっとと冥途に行きやがれー!!
今まさに、銀河を揺るがす閃光が、Oさんの左腕から洟垂れいや放たれようと
した、その時!!
紫スパッツの横から、人影がすっと、歩みでてきた。
「ウッ、ッツ!?」 寸出に拳を止めたOさん。
それは、どっからどうみても、ヤーさん。しかも武闘派。
どうやら、紫スパッツは、昨夜の仕返しに、助太刀を連れてきたらしい。
生きてても怖いヤーさんしかも武闘派が、化けて出て来るとは、恐怖も2倍。
ニバーイニバーイは高見山(わかる人だけわかればよい)。
銚子の出だけに調子のいいOさん。
「ごっごめんなさいぃぃぃっつ」と、すかさず平伏し、
やがて頭を上げると、そこに二人の姿は無く、
その後二度と出て来る事も無かったそうな。
めでたしめでたし。
なんだこりゃ? とお思いの貴兄貴女。
これ、ホントにホントの実話なんだから始末が悪いですわねぇ。