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黙示
真山 仁 新潮社 2013-02-22 売り上げランキング : 1180 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
内容
日本の「食と農業」を呑み込む巨大な敵とは……。大型社会派小説誕生。農薬散布中のラジコンヘリが小学生の集団に墜落した
撒き散らされる薬剤、痙攣する子供、大量死するミツバチ。若手養蜂家、農薬の開発責任者、農水省の女性キャリア、それぞれの戦いが始まる。米中の食糧戦
略、狙われる農地、予測不能の展開。待ち受けるのは絶望か希望か。社会派の旗手が、小説でしか描けない未来を予見する
図書館777冊目。
あの大震災から安全とは何かと問われている。あの原発事故が起こるまでは放射能は危険だが人間がコントロールできると漠然と思っていたが、それが裏切られ大事故になった。もう2年経つが解決の先が見えない。この小説も農薬に焦点を当てているが、農薬も虫の付かない生産効率の上がるために必要悪とまでいかないが、安価で見栄えのいい農作物を消費者は求めているが、その農薬が間違った使い方、または事故になる危険性だということと、爆発的な人口増加でもう数年後食糧危機が迫っているという掲示。
今、日本では遺伝子組み換え食品は輸入されないと思っているが飼料といてはもう入っている、その飼料によって家畜が育ち、その肉や、乳製品を食している事実。
大きな意味で一抹の不安を持ちながら仕方ないと安全を軽視していないだろうか。安定と安全のバランスの難しさを考えさせられる作品だった。
