- 食堂かたつむり/小川 糸
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『失ったもの:恋、家財道具一式、声
残ったもの:ぬか床
ふるさとに戻り、
メニューのない食堂を
はじめた倫子。
お客は一日一組だけ。
そこでの出会いが、
徐々にすべてを変えていく。
「食べる」ことは愛することであり、愛されることであり、
つまり生きることなんだって改めて教えられる
素敵な物語でした。
草野マサムネ(スピッツ)
毎日口にするごはんに
こんな物語が
詰まっているなんて
気がつかなかった。
これからは大きな声で
「いただきます」と言いたい。
岡野昭仁(ポルノグラフィティ)』
図書館10冊目。
10月一番でこれも文庫化を期待していたのですが出てませんねでも、図書館デビューしたので読みたかった本が読めるのは嬉しいですそして読んで良かったです行間の間にやさしさがある、それも普通のやさしさではなくきびしいやさしさというんでしょうかそんな感じがしました。
いきなり失恋して相手は家財道具と貯めたお金をもって消えた。普通だったらそこで立ち直れないでも、いきなりぬか床だけ(まぁこれしか残ってなかったのですが)もって勤めていた店にも突然辞めて田舎に帰ろうとするその行動、のっけからびっくりしました。
あとでその理由はわかるのですがそれにしても凄い行動力だなと思います。
そしてこの行動で俺が勝手に浮かんだ女優さんは「蒼井優」なんですがこれ映画化せれるそうですが「柴咲コウ」らしいのですが俺的には違うような気がします
あと気にいったのは例えが面白い
頭の中にペンキで真っ白になったり、カラフルなマーブル模様なったり、ミルフィーユみたいに何層にも折り重なったり、
夕日が生みたての卵の黄身みたいになったり、地球をそのまま巨大なはちみつのビンに沈めたみたいなったり、
他にもいろいろと表現の仕方が面白い
そして料理とは「死を、むだにしないこと」、料理されたものたちは殺されてものをだから感謝して食べなければいけない。食べる前に「いただきます。」と言いますがこれは「命をいただきます。」という意味なんだとどこかの番組で見てそうなのかとこの本を読んで改めて思い出した。
小川糸さんは初めての作家さんでしたが他の本も読んで見たいです